なかなか、日頃の疲れが取れないと日常生活が辛くなってきます。
疲労をなんとか退治したいものです。
もしかすると、体が酸化ストレスにやられている可能性があります。
酸化ストレスとは、過剰な活性酸素に晒されている状態のこと。
それにより、疲労感を感じます。
実際に、慢性疲労症候群の人は酸化ストレスが高い傾向です。
そこで効果的な栄養がビタミンCです。
ビタミンCは抗酸化作用があり、疲労を軽減してくれます。
また、エネルギーの代謝にも関わっています。
では、ビタミンCが疲労に効くというデータを2つ見ていきましょう。
その1.疲労感を軽減する
韓国で実施された実験では、ビタミンCが及ぼす疲労感への影響について調べられました。
なお、実験の対象者は会社勤めをしているサラリーマンです。
実験の対象者は2つのグループにわけられました。
- ビタミンC(10g)
- プラセボ
ビタミンCグループは、注射を使って高用量のビタミンCを投与されました。
投与されたビタミンCは推奨される1日の摂取量の約10倍以上の容量です。
プラセボグループは、プラセボと呼ばれる効果が期待できない物質が投与されました。
投与されたのはただの食塩水とのこと。
そして、注射を打つ前と打った後における疲労感の変化を調べたそうです。
実験の結果、ビタミンCを注射したグループに効果が見られました。
高用量のビタミンCは酸化ストレスを減らし、疲労を軽減します。
その2.エネルギー代謝を高める
ビタミンCは、エネルギー代謝を高めるカルニチンというアミノ酸の合成に関わっています。
もし、カルニチンが不足すればエネルギーが不足して疲労を感じるでしょう。
カルニチンの合成はビタミンC以外の栄養も必要ですが、カルニチンが充足すれば活力が湧いてきます。
イタリアのシチリア島で実施された実験では、カルニチンが及ぼす疲労感への影響を調べられました。
実験の対象者は2つのグループにわけられました。
- カルニチン(2g)
- プラセボ
それぞれのグループでカルニチンまたはプラセボを毎日、摂取したそうです。
実験の結果、カルニチンを摂取したグループに効果が見られました。
- 身体的な疲労が32%軽減した
- 精神的な疲労が36%軽減した
カルニチンの摂取によりエネルギー代謝が高まり、疲労が軽減したようです。
ビタミンCを摂ることでカルニチンの合成は促されます。
ただし、ビタミンC以外にもリジンやメチオニン、ビタミンB6やナイアシン、鉄などが必要です。
カルニチンをそのままサプリメントで摂取してもいいと思います。
まとめ
ビタミンCは酸化ストレスを減らして、疲労を軽減してくれます。
疲れやすい人はビタミンCを摂取しましょう。
アメリカのRDA(推奨される食事制限)によると1日に必要なビタミンCの量は次のとおりです。
- 成人男性:90mg
- 成人女性:75mg
今回、紹介した実験では10gものビタミンCが使用されていました。
ビタミンCに関しては、多めに摂取しても副作用が少ないのでmgではなくg単位で摂取しても良いと思います。
まずは、1g程度から様子を見て下さい。
ビタミンCは主にフルーツや野菜に豊富に含まれています。
ですが、安定して摂取するにはサプリメントがオススメです。
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また、カルニチンもサプリメントで摂取できます。
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