頭を良くしたいなら運動しなさい

アイキャッチ運動療法(エクササイズセラピー)
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勉強がデキる人や頭の回転が速い人は魅力的ですよね。
自分もそんな人になれたらな〜と思うこともあります。

しかし、勉強を重ねても華が開かない人も多いでしょう。
勉強は無駄ではありませんが、それだけでは弱い可能性があります。

脳を鍛えるには、勉強よりも運動が効果的です。
運動をすると、脳の構造が変わり認知能力が高まります。
認知症の予防効果も高いです。

では、運動が脳を鍛えるというデータを4つ見ていきましょう。

その1.脳を強化する

運動することで、脳は強化され構造が変わります。

アメリカのイリノイ州で実施された調査では、運動が及ぼす脳への影響を調べられました。

調査の対象者
  • サンプル数:24人
  • 男性   :63%
  • 女性   :37%
  • 年齢   :9〜10歳

調査では、ルームランナーを使用してフィジカルの強さを測定したそうです。
そして、脳をスキャンして白質の構造を調べられました。

脳の白質と呼ばれる領域の完全性が高ければ、認知機能は高い傾向です。

調査の結果、次のことがわかりました。

フィジカルが強い人
  • 白質の完全性が高い

運動をしてフィジカルが強くなれば、白質が強化されます。

海馬を肥大化させる

海馬は記憶に関係した脳領域です。
デカければ良いというワケではありませんが、小さくなると記憶力が低下します。
ある程度のデカさは必要です。

海馬をデカくするには運動をしましょう。

アメリカで実施された実験では、運動が及ぼす海馬への影響を調べられました。

実験の対象者
  • サンプル数:120人
  • 男性   :33%
  • 女性   :67%
  • 平均年齢 :60代後半

なお、実験の対象者は運動不足の高齢者とのこと。

実験の対象者は2つのグループにわけられました。

  • 有酸素運動
  • ストレッチ

有酸素運動グループは、最大心拍数の50〜75%の運動強度でウォーキングをします。
運動時間は40分ほどです。

ストレッチグループは、ダンベルやゴムバンドを使って筋肉の収縮をしたり、ヨガをしました。

実験のプログラム
  • 実施期間:1年
  • 実施回数:週3回

実験の結果、有酸素運動は海馬を肥大化させました。

海馬の体積の変化
  • 有酸素運動:2%増加した
  • ストレッチ:1.4%減少した

走ることで海馬はデカくなります。

前頭前野を肥大化させる

前頭前野は、注意・集中に関係した脳領域です。
計画を立てたり、物事の優先順位付けを行うときにも活躍します。
前頭前野はデカければデカイほど良いです。

運動は前頭前野をデカくしてくれます。

アメリカにあるイリノイ大学の実験では、運動が及ぼす脳への影響を調べられました。

実験の対象者
  • サンプル数:59人
  • 男性   :45%
  • 女性   :55%
  • 年齢   :60〜79歳

なお、実験の対象者は運動不足の高齢者とのこと。

実験の対象者は2つのグループにわけられました。

  • 有酸素運動
  • ストレッチ

有酸素運動グループは、中強度(ややキツめ)の有酸素運動に取り組みます。
ストレッチグループは、高齢者向けのストレッチ運動に取り組みました。

運動のプログラム
  • 実施期間:6ヶ月
  • 実施回数:週3回
  • 1セッション:1時間

そして、実験の開始前と終了後における脳の総体積の変化をMRIで調べたそうです。

実験の結果、有酸素運動グループのみ脳の総体積が増加しました。

  • 前頭前野や側頭葉が肥大化した

前頭前野がデカくなれば、急な予定変更でもパニックを起こさずに冷静に対処できるようになるでしょう。

その2.脳血流を高める

脳の血液の流れが遅いと、認知機能は悪化します。
現に、アルツハイマー病の人は脳血流が遅いです。

運動をすることで、脳血流は高まります。

The Journal of Physiologyという学術雑誌に掲載された調査では、運動が及ぼす脳血流への影響を調べられました。

調査の対象者
  • サンプル数:307人
  • 性別   :男性
  • 年齢   :18〜79歳

調査の対象者は2つのグループからなります。

  • 運動をしていない(過去2年間、定期的な運動をしていない)
  • 運動をしている(過去2年間、週4回以上の運動をしている)

調査では、安静時の脳血流のスピードを調べたそうです。

調査の結果、次のことがわかりました。

運動をしている人
  • 脳血流のスピードが17%早い

脳血流のスピードが早ければ、頭の回転も早くなるでしょう。

それから、脳血流は年を取ると、だんだん遅くなります。
ですが、運動をしているグループは脳血流の衰えが緩やかでした。
運動をしていないグループより10歳ほど若い脳血流を維持しています。

その3.学力を高める

アメリカで実施された大規模調査では、運動が及ぼす学力への影響を調べられました。

調査の対象者
  • サンプル数:83,111人
  • 男性   :49%
  • 女性   :51%

なお、調査の対象者は中学性とのこと。

調査では、年度ごとの学業成績と体力(フィットネススコア)の変化を追跡したそうです。

調査の結果、次のことがわかりました。

前年度より体力が20%以上高まった人
  • 学業成績が向上した
前年度より体力が20%以上低まった人
  • 学業成績が低下した

体が鈍ると頭も衰えてしまいます。

その4.認知症を予防する

カナダで実施された大規模調査では、運動が及ぼす認知症への影響を調べられました。

調査の対象者
  • サンプル数:4,615人
  • 男性   :40%
  • 女性   :60%
  • 年齢   :65歳以上

なお、調査の対象者は認知機能に問題がない高齢者です。

調査は、5年に渡って追跡され認知症の発症を追跡されました。
そして、調査開始時点での身体活動レベルとの関係を調べたそうです。

調査の結果、次のことがわかりました。

週3回以上、激しめに運動している人
  • 認知障害になる確率が42%低い
  • アルツハイマーになる確率が50%低い
  • その他の認知症になる確率が37%低い

運動に従事していれば、認知症を防げる可能性は高まります。

最低でも20〜30分の運動を週1回以上はしましょう。
何もしないより認知症の発症を防ぐことができます。

まとめ

運動は、認知能力に関わりが大きい海馬や前頭前野を肥大化させます。
脳の血流も良くなります。

それにより、記憶力や集中力などが高まるでしょう。
頭を使うタスクのパフォーマンスは向上するハズです。

できれば、毎日20分ほどジョギングをすると良いでしょう。

脳を鍛えるには運動しかない!最新科学でわかった脳細胞の増やし方

参考論文
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