瞑想で依存症から抜け出す

アイキャッチ健康・メンタルケア
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依存症にはいくつか種類があります。
アルコールやタバコ、セックス、インターネット、ギャンブルなど。
どれも度が過ぎると日常生活が立ち行かなくなります。

しかし、抜け出したくとも抜け出せない。
それが依存症の怖いところです。
意志の力ではどうにもなりません。

効果的な治療を行う必要があります。
そこで「瞑想」です。
瞑想はあらゆる依存症に効果を発揮します。

では、瞑想が依存症に効くというデータを3つ見ていきましょう。

その1.アルコールや薬物の使用が減る

アメリカにあるワシントン大学の実験では、アルコールや薬物の依存に対して瞑想が使われました。

実験の対象者
  • サンプル数:87人
  • 男性   :79%
  • 女性   :21%
  • 平均年齢 :37.48歳

なお、実験の対象者はシアトルのセキュリティ刑務所に投獄されている受刑者です。
依存症のリスクが高いセグメントになります。

実験の対象者は2つのグループにわけられました。

  • 瞑想を習う
  • 瞑想を習わない

瞑想を習うグループは、ヴィパッサナー瞑想と呼ばれる瞑想を習います。
10日間の合宿形式で、1日最大11時間ほど瞑想に取り組んだそうです。

瞑想を習わないグループは、一般的な依存症治療が行われました。

そして、刑務所に投獄される前と釈放後におけるアルコールや薬物の使用頻度と量をアンケートで計測します。

実験の結果、瞑想は依存症を大きく抑えました。

アルコールの依存度合い
  • 瞑想を習った   :87%減った
  • 瞑想を習っていない:37%減った
コカインの依存度合い
  • 瞑想を習った   :66%減った
  • 瞑想を習っていない:19%減った
マリファナの依存度合い
  • 瞑想を習った   :89%減った
  • 瞑想を習っていない:48%減った

瞑想を習ったことで、アルコールや薬物の使用頻度と量が減っています。

その2.スマートフォンの使用が減る

アルコールや薬物などの物質依存だけでなく、スマホやギャンブルなどの行為依存にも瞑想は効果を発揮します。

中国の上海で実施された実験では、スマートフォン中毒者に対して瞑想が使われました。

実験の対象者
  • サンプル数:70人
  • 男性   :48%
  • 女性   :52%
  • 平均年齢 :21.3歳

なお、実験の対象者はスマートフォン中毒と判断された大学生とのこと。
だいたい1日あたり4時間ほどスマートフォンを使用しています。

実験の対象者は2つのグループにわけられました。

  • 瞑想をする
  • 瞑想をしない

瞑想をするグループは、マインドフルネス認知行動療法を行います。
単に瞑想するだけでなく、物の考え方や行動の変化を促す教育も行われました。

  • 否定的な物の考え方を再構築する
  • スマートフォンに代わる活動に焦点を当てる
  • 人生の目標について考える

などなど。

一方の瞑想をしないグループは、通常通り生活をします。

実験のプログラム
  • 実施期間:8週間
  • 実施回数:週1回
  • 1セッション:1時間

実験の結果、瞑想をしたグループに効果が見られました。

実験から14週間後の状態
  • スマートフォンの使用時間が1.16時間減った
  • スマートフォンの依存症状が21%減った

物質依存だけでなく、行為依存に対しても瞑想は効きます。

その3.脳活動を健全化する

依存症になった人は、自己規律に関与する前頭前野や前帯状皮質といった脳領域が不活性です。
脳活動が健全でなければ、自制心を保つことは困難でしょう。

瞑想は脳活動に変化を促します。

アメリカで実施された実験では、瞑想が及ぼす脳機能への影響を調べられました。

実験の対象者
  • サンプル数:60人
  • 平均年齢 :21.46歳

なお、実験の対象者のうち45%はタバコの喫煙者です。
平均して1日10本ほど吸っています。

55%の非喫煙者は脳活動の比較対象として用意されました。

実験の対象者は2つのグループにわけられました。

  • 瞑想
  • リラックス

瞑想グループは、マインドフルネス瞑想を習います。
リラックスグループは、体をリラックスさせる方法を習ったそうです。

実験のプログラム
  • 実施期間:2週間
  • 実施回数:10セッション
  • 1セッション:30分

そして、実験の開始前と終了後における脳活動の変化と喫煙への影響を調べます。

実験の結果、瞑想をしたグループのみ脳活動に変化が見られました。

喫煙者(安静時の前頭前野と前帯状皮質の活動)
  • 実験の開始前:活動が小さい
  • 実験の終了後:活動が大きくなった

更には、瞑想により喫煙にも効果が見られています。

  • 喫煙量が60%ほど減った

依存により犯された脳は、瞑想により健全化することができます。

まとめ

やめたいけど、やめられない。
瞑想は、そんな依存症から抜け出すキッカケになるかもしれません。
アルコールやタバコなどの物質依存にも、インターネットやセックスなどの行為依存にも効きます。

瞑想の具体的なやり方は、次の書籍がオススメです。

鋼のメンタルを手に入れる ゴリラ式メタ認知トレーニング

マインドフルネスストレス低減法

まずは、1日10分の瞑想からチャレンジしてみましょう。

参考論文
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