落ち込みやすい人はビタミンCが不足している可能性があります。
というのも、ビタミンCは「意欲」に関わりが深いからです。
ビタミンCが不足する
↓
ノルアドレナリンが生成されない
↓
意欲が出ない
↓
抑うつが悪化する
ビタミンCは他にも抗酸化作用によるニューロンの保護も行ってくれます。
メンタルに影響が大きい栄養と言えるでしょう。
では、ビタミンCが抑うつに効くというデータを3つ見ていきましょう。
その1.脳の炎症を抑える
うつ病の原因は多岐にわたりますが、原因の一つとして脳の炎症が挙げられます。
脳に炎症物質が蓄積される
↓
頭の働きが悪くなる
↓
うつ病になる
炎症物質を取り除けば、うつ病のリスクが減るということ。
ビタミンCは炎症物質を抑える効果があるそうです。
ドイツにあるリューベック大学の実験では、ビタミンCが炎症物質を減らしました。
健康な成人の血液サンプルを使って、刺激を与えて炎症物質(サイトカイン)の生成を誘発したそうです。
そこに、ビタミンCを加えて炎症物質の増加率を観察します。
実験の結果、ビタミンCはサイトカインの増加を抑えました。
- TNF-αの増加率を26%抑えた
- IL-6の増加率を41%抑えた
うつ病の人はサイトカイン(TNF-αとIL-6)が過剰になっています。
増加率を抑えたということは、脳の炎症も抑えられるでしょう。
その2.抑うつを解消する
エジプトにあるマンスーラ大学の実験では、ビタミンCが抑うつを解消しました。
なお、実験の対象者は中程度のうつ病を抱えています。
実験の対象者は2つのグループにわけられました。
- ビタミンC(1g)
- プラセボ
プラセボは偽薬のことで中身はなんの効果もない物質が入っています。
比較対象として用意されたグループです。
それぞれのグループでビタミンC又はプラセボを毎日摂取させられました。
また、両方のグループでフルオキセチン(SSRI)という抗うつ薬が合わせて使用されています。
実験の結果、最も効果が高かったのはビタミンCを摂取したグループでした。
ビタミンCは抗うつ薬に対し、相乗効果を発揮しています。
その3.活力が増加する
ニュージーランドにあるオタゴ大学の実験では、ビタミンCが活力を増大させました。
なお、実験の対象者は全員学生とのこと。
実験の対象者は2つのグループにわけられました。
- キウイ0.5個(ビタミンC約53mg)
- キウイ2個(ビタミンC約212mg)
それぞれのグループでキウイ0.5個又はキウイ2個を毎日摂取させられました。
実験の結果、キウイを2個食べたグループに効果が見られました。
とくに、気分障害スコアが悪かった人は改善効果が高かったです。
元気ない人がキウイを食べ続けると元気になります。
まとめ
ビタミンCが不足すると抑うつが悪化します。
ビタミンCが不足する
↓
ノルアドレナリンが生成されない
↓
意欲が出ない
↓
抑うつが悪化する
落ち込みやすい人はビタミンCを摂取しましょう。
元気が出ます。
アメリカのRDA(推奨される食事制限)によると1日に必要なビタミンCの量は次のとおりです。
- 成人男性:90mg
- 成人女性:75mg
もし、ビタミンC不足であれば1gくらい摂っても構いません。
今回紹介した実験でも1gのビタミンCが使われていました。
ビタミンCは主にフルーツや野菜に豊富に含まれています。
ですが、安定して摂取するにはサプリメントがオススメです。
Now Foods, C-1000、100粒 [並行輸入品]
1日1錠摂取しましょう!
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