ビタミンBが不足すると認知機能は低下する

アイキャッチ栄養療法
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ビタミンBは肉や魚などに含まれています。
ドーパミンやセロトニン、ノルアドレナリンなどの生成に関わっている重要な栄養です。

更には、認知機能の維持にもビタミンBが関与しています。
ビタミンB郡であるB6や葉酸、B12はホモシステインという脳の神経細胞を破壊するタンパク質を代謝してくれるからです。

もし、B6や葉酸、B12が不足すると認知症になるでしょう。

B6や葉酸、B12が不足する

ホモシステインを代謝できない

ホモシステインが増加する

脳の神経細胞が破壊される

認知症になる

では、ビタミンBと認知症の関係についてデータを4つ見ていきましょう。

その1.ホモシステインを低下させる

ホモシステインはメチオニンというタンパク質の代謝過程で生まれます。

ちなみに、メチオニンは悪者ではありません。
肉や魚、乳製品に豊富に含まれています。

ですが、メチオニンの代謝過程で生成されるホモシステインが問題です。
ホモシステインが過剰になると脳の神経細胞を破壊します。
非常に厄介な存在と言えるでしょう。

そんな厄介者を退治(代謝)してくれるのがビタミンBです。

オーストラリアにあるスウィンバーン大学の実験では、ビタミンBがホモシステインを低下させました。

実験の対象者
  • サンプル数:28人
  • 男性   :36%
  • 女性   :64%
  • 年齢   :30〜65歳

実験の対象者は2つのグループにわけられました。

  • 高ビタミンB
  • プラセボ

高ビタミンBグループはB6や葉酸、B12などビタミンB郡が豊富に含まれた錠剤を摂取します。

プラセボは偽薬のことで中身はなんの効果もない物質が入っています。
比較対象として用意されたグループです。

それぞれのグループで高ビタミンB又はプラセボを毎日摂取させられました。

実験のプログラム
  • 実施期間:6ヶ月

実験の結果、ビタミンBがホモシステインを低下させました。

  • 血液中のホモシステインが17%減った

ホモシステインを代謝するにはビタミンBが必要です。

高濃度のホモシステインは認知を低下させる

アメリカのカリフォルニアで実施された調査では、ホモシステインと認知機能の関係について調べられました。

調査の対象者
  • サンプル数:1,405人
  • 年齢   :60〜101歳

約4.5年に渡って認知症又は軽度認知障害の発症を追跡したそうです。
調査の対象者は調査開始時点では認知機能に問題を抱えていません。

調査の結果、約8%ほどの人が認知症又は軽度認知障害になったそうです。
そして、その人達は調査開始時点で高濃度のホモシステインを持っていたことが明らかになりました。

高濃度のホモシステインを持っていた人
  • 認知機能に問題を抱える確率が2.39倍高い

ホモシステインを放置していると認知機能が低下します。

高濃度のホモシステインは海馬を縮小させる

認知症になった人は海馬が縮小しています。
海馬は記憶に関連した脳領域です。

そして、ホモシステインは海馬の縮小を招きます。

オランダで実施された調査では、ホモシステインと海馬の関係について調べられました。

調査の対象者
  • サンプル数:1,031人
  • 男性   :48%
  • 女性   :52%
  • 平均年齢 :72歳

調査の対象者はMRIによって脳の大きさを調べられました。
また、血液検査でホモシステインの濃度を測定したそうです。

調査の結果、次のことがわかりました。

高濃度のホモシステインを持っていた人
  • 海馬が小さい
  • 大脳皮質が小さい

ホモシステインに晒されると脳は小さくなります。

その2.認知症のリスクを下げる

栄養失調だと認知症のリスクが高まります。
とくに、ビタミンBは重要です。
ホモシステインに起因する認知症のリスクを減らせるでしょう。

葉酸はアルツハイマーのリスクを下げる

アメリカのマンハッタン北部で実施された調査では、ビタミンBとアルツハイマーの関係について調べられました。

調査の対象者
  • サンプル数:965人
  • 男性   :30%
  • 女性   :70%
  • 平均年齢 :75.8歳

約6年に渡ってアルツハイマーの発症を追跡したそうです。
調査の対象者は調査開始時点ではアルツハイマーではありません。

調査の結果、19%ほどの人がアルツハイマーを発症したそうです。

反対にアルツハイマーにならなかった人達を調べると食事にある特徴がありました。
それは、葉酸の摂取量が多いということ。

葉酸の摂取量が最も多いグループ
  • アルツハイマーのリスクが50%低い

更には、血液中のホモシステインも低かったそうです。

ビタミンB12は認知症のリスクを下げる

イギリスのバンベリーで実施された調査では、ビタミンBと認知症の関係について調べられました。

調査の対象者
  • サンプル数:1,000人
  • 男性   :40%
  • 女性   :60%
  • 平均年齢 :81.4歳

血液検査を実施して血液中のビタミンBを調べたそうです。
なお、調査の対象者のうち7.5%が認知症とのこと。

調査の結果、次のことがわかりました。

血液中のビタミンB12が最も低いグループ
  • 認知症になるリスクが2.17倍高い

逆の言い方をすると、血液中のビタミンB12が多い人は認知症になりにくいです。
認知性になるリスクが50%ほど低くなると言えます。

その3.脳の萎縮を食い止める

人間の脳は40代頃から小さくなっていくそうです。
認知症になると脳の萎縮は更に加速します。

しかし、ビタミンBを摂取すれば脳の萎縮を食い止められるでしょう。

イギリスにあるオックスフォード大学の実験では、軽度認知症にビタミンBが使用されました。

実験の対象者
  • サンプル数:168人
  • 男性   :39%
  • 女性   :61%
  • 平均年齢 :76〜77歳

な、実験の対象者は全員軽度認知症と診断されています。

実験の対象者は2つのグループにわけられました。

  • ビタミンB(B6/葉酸/B12)
  • プラセボ

それぞれのグループでビタミンB又はプラセボを毎日摂取させられました。

実験のプログラム
  • 実施期間:2年

そして、MRIを使って実験の開始時点と終了時点における脳の萎縮率を調べたそうです。

実験の結果、次のことがわかりました。

脳の萎縮率(1年あたり)
  • ビタミンB:0.76%
  • プラセボ:1.08%

ちなみに、脳の萎縮率が大きいほど認知テストの成績は低くなったそうです。
ビタミンBは認知機能を維持したと言えます。

ビタミンB12不足は脳の萎縮を早める

ビタミンBが欠乏した状態が続くと脳の萎縮は早まります。

イギリスにあるオックスフォード大学の調査では、ビタミンBと脳の萎縮について調べられました。

調査の対象者
  • サンプル数:107人
  • 男性   :46%
  • 女性   :54%
  • 平均年齢 :73.2歳

なお、調査の対象者は全員認知症ではありません。

約5年に渡って脳の萎縮率を観察したそうです。

調査の結果、次のことがわかりました。

血液中のビタミンB12が最も少ないグループ
  • 脳の萎縮が6.17倍早い

ビタミンB不足は老化を早めます。

その4.認知機能の低下を防ぐ

ビタミンBは認知機能を高める効果はありません。

ただし、ビタミンB不足による認知機能の低下を防げるでしょう。
ビタミンBを摂取することで認知機能を維持できると言えます。

葉酸は記憶力の低下を防ぐ

ノルウェーのベルゲンで実施された調査では、葉酸と記憶力の関係について調べられました。

調査の対象者
  • サンプル数:2,189人

調査の対象者のうち、10.7%が中〜重度の記憶障害とのこと。

約6年に渡って記憶力と血液中の葉酸やホモシステインの変化などを観察したそうです。

調査の結果、次のことがわかりました。

記憶力が高い人の特徴
  • 血液中のホモシステインが減少した
  • 血液中の葉酸が増加した
記憶力が低い人の特徴
  • 血液中のホモシステインが増加した
  • 血液中の葉酸が減少した

葉酸を摂ってホモシステインを減らすことができれば記憶力の低下を防げます。

ビタミンB12は記憶力の低下を防ぐ

ドイツで実施された調査では、ビタミンB12と記憶力の関係について調べられました。

調査の対象者
  • サンプル数:100人
  • 男性   :48%
  • 女性   :52%
  • 平均年齢 :69歳

なお、実験の対象者は全員軽度認知症とのこと。

調査の対象者は2つのグループからなります。

  • 高ビタミンB12(血液中のビタミンB12が多い)
  • 低ビタミンB12(血液中のビタミンB12が少ない)

そして、記憶力を計測するテストを行い比較を行ったそうです。

調査の結果、次のことがわかりました。

低ビタミンB12グループ
  • 記憶力が30%ほど低い
  • ホモシステインが1.16倍高い

ビタミンB12が不足しても記憶力は低下します。

まとめ

ビタミンBは認知機能を高めることはありません。
ですが、不足すると認知機能が低下します。

B6や葉酸、B12が不足する

ホモシステインを代謝できない

ホモシステインが増加する

脳の神経細胞が破壊される

認知症になる

認知機能を維持するためには、ビタミンB郡が必要です。
脳の神経細胞を破壊するホモシステインを代謝してくれます。

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参考論文
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