反すうとはネガティブ思考の堂々巡りのこと。
何年も前の出来事を鮮明に思い出して胸が苦しくなる。
否定的な考えが頭にこびりついて離れない。
こういった症状を反すうと言います。
もし、反すうを繰り返しているならキケンです。
うつ病やアルツハイマー病のリスクが高まります。
脳へのダメージがハンパないです。
反すうを繰り返す
↓
コルチゾールが大量に分泌される
↓
海馬が縮小する
↓
うつ病やアルツハイマー病になる
では、反すうがアルツハイマーを招くというデータを3つ見ていきましょう。
その1.アルツハイマーのリスクを高める
反すうを繰り返していると、うつ病になります。
うつ病は大変です。
普通に生活することが困難になるでしょう。
それだけでなく、うつ病を経験するとアルツハイマーのリスクが高まります。
アメリカにあるマイアミ大学で実施されたメタ分析では、うつ病とアルツハイマー病の関係が調べられました。
合計102,172人を対象とした20の研究データを分析したそうです。
メタ分析の結果、次のことがわかりました。
反すうを起こしている人はアルツハイマーになりやすいと言えます。
その2.海馬を縮小させる
反すうを繰り返していると海馬が縮小します。
海馬は記憶に関わる脳領域です。
反すうを繰り返す
↓
副腎皮質からコルチゾールが大量に分泌される
↓
コルチゾールが脳に届く
↓
海馬がコルチゾールに晒される
↓
海馬が縮小する
海馬が縮小するほど、反すうを繰り返すとうつ病になるでしょう。
実際に、うつ病になった人は海馬が20%弱ほど小さくなっています。
海馬が縮小すると、認知機能は低下します。
物覚えが悪くなるでしょう。
海馬の縮小はアルツハイマーの人にも見られます。
海馬が20%ほど小さいです。
反すうは海馬の縮小を招き、認知機能を低下させます。
その3.アミロイドβが増える
アルツハイマーはアミロイドβと呼ばれるタンパク質が過剰に脳に蓄積されることで発症します。
蓄積されたアミロイドβが脳細胞を損傷させ、認知機能に障害を起こすのです。
反すうはアミロイドβを増加させます。
Alzheimer’s & Dementiaという学術雑誌に掲載された調査では、反すうとアミロイドβの関係が調べられました。
認知機能やアミロイドβの蓄積度合いを追跡調査したそうです。
調査の結果、次のことがわかりました。
反すうは脳の老化を早めます。
まとめ
反すうは脳へのダメージがハンパじゃないです。
うつ病やアルツハイマーのリスクを高めます。
反すうを繰り返す
↓
コルチゾールが大量に分泌される
↓
海馬が縮小する
↓
うつ病やアルツハイマー病になる
日常的に反すうを繰り返している人は気をつけましょう。
対処法としては「グリーンエクササイズ」や「メタ認知」が有効的です。
次の記事を参考にしてみて下さい:)
- Rumination, anxiety, depressive symptoms and subsequent depression in adolescents at risk for psychopathology: a longitudinal cohort study
- Depression and Risk for Alzheimer Disease Systematic Review, Meta-analysis, and Metaregression Analysis
- Depression as a Risk Factor for Alzheimer Disease The MIRAGE Study
- Comparison of Hippocampal Volume in Dementia Subtypes
- Brain Imaging in Alzheimer Disease
- Brain volume abnormalities in major depressive disorder: A meta‐analysis of magnetic resonance imaging studies
- Hippocampal volume in early onset depression
- Linking major depression and the neural substrates of associative processing
- The effects of depression and anxiety on memory performance
- Cognitive impairment in euthymic major depressive disorder: A meta-analysis
- Repetitive negative thinking is associated with amyloid, tau, and cognitive decline
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