ストレスによりADHDは悪化する

アイキャッチADHD(注意欠陥・多動性障害)
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現代社会人の敵、ストレス。
過度なストレスは様々な病気のリスクを高めます。

さらには、ADHD症状も悪化するでしょう。
高いストレス環境下に置かれると短絡的で衝動的な行動は増加します。

では、ストレスがADHDに悪いというデータを3つ見ていきましょう。

それから、ADHD症状を緩和させるメソッドについても紹介します。

その1.ドーパミンの合成能力が低下する

ドーパミンとはやる気を感じさせる神経伝達物質のこと。
目標を達成したり、物事に取り組んでいるときにドーパミンは分泌されます。

ADHDはドーパミン機能が弱いため、集中困難です。

そんなADHDにとって貴重なドーパミンはストレスに晒され続けると減ってしまいます。

イギリスで実施された実験では、慢性的なストレスとドーパミンの関係について調べられました。

実験の対象者
  • サンプル数:34人
  • 男性   :50%
  • 女性   :50%
  • 平均年齢 :28.4歳

実験の対象者のうち、半分は日常生活で慢性的なストレスに晒されていました。

  • 失業
  • 虐待
  • いじめ
  • 親の死別
  • 親しい人との別れ
  • 大規模な災害の経験
  • 命に関わる病気の経験

などなど。

実験では、あるストレス課題が実施されました。
そこそこ難しい暗算をする課題です。
しかも、音声によるネガティブなフィードバックがあるなどストレスを強化する仕掛けがあります。

そして、ストレス課題後におけるドーパミンの合成量を調べたそうです。
ちなみに、ドーパミンは適度なストレスを受けると増加します。

実験の結果、慢性的なストレスはドーパミンの合成能力を下げていました。

慢性的なストレス経験がある人
  • 線条体のドーパミン合成が7.4%低い

ストレスを抱え続けると、ドーパミンが減ってしまいます。

その2.ワーキングメモリーが弱くなる

ワーキングメモリーとは、短期記憶を操作する能力のこと。
タスクの優先順位付けを行うときになどに活用されます。

ADHDはワーキングメモリーが弱いです。

スイスで実施された実験では、ストレスがワーキングメモリーを弱化させました。

実験の対象者
  • サンプル数:35人
  • 性別   :男性
  • 年齢   :23.4歳

実験の対象者2つのグループにわけられました。

  • ストレスあり
  • ストレスなし

ストレスありグループのみ、TSST(Trier Social Stress Test)と呼ばれるストレス課題を受けます。
就職面接のシュミレーションや暗算をするといった内容です。

その後、認知能力を試すテストが実施されました。
記憶力やワーキングメモリーが問われます。

実験の結果、ストレスを受けたグループの方が成績が悪かったです。

  • ワーキングメモリーが20%ほど弱い

ワーキングメモリーが弱化すれば、すぐに頭がいっぱいになってしまうでしょう。

その3.依存症が悪化する

ADHDは依存症になりやすいです。
アルコールやゲーム、ギャンブルなどなど。

単純に楽しいからハマってしまう側面もありますが、ストレスからの回避として依存は深まります。

アメリカで実施された大規模調査では、ストレスと依存症の関係について調べられました。

調査の対象者
  • サンプル数:43,093人
  • 男性   :48%
  • 女性   :52%
  • 年齢   :18歳以上

なお、調査の対象者は全員薬物の依存症を抱えています。

ただし、過去1年間で60.53%の人が依存症の寛解に成功しました。
残りの4割ほどの人は未だに軽〜重度の依存症です。

そして、ストレスが依存症を継続させているかアンケートが実施されました。
過去1年間に渡って経験したストレスイベントの数を計測したそうです。

  • 失業
  • 借金
  • 同居人が増えた
  • 犯罪に遭遇した
  • 親しい人との死別

などなど。

調査の結果、依存症が継続している人はストレスが多いことがわかりました。

  • ストレスイベントが1.74倍多い

ADHDは依存症になりやすいですが、ストレスに晒されているとリスクは高まります。

ADHDに効く3つのメソッド

ストレスはADHDを悪化させます。
放置していると取り返しのつかないトラブルを招きかねません。

ですが、対処法はいくつか存在します。
その中でも簡単に実践できるメソッドを3つ紹介したいと思います。

その1.運動

まず、1つ目に「運動」です。

運動はADHDにとってメリットしかありません。

  • 集中力が高まる
  • 精神的にタフになる
  • 依存症を克服できる
  • ドーパミン機能が強化される
  • ワーキングメモリーが強化される

などなど。

週に3回20〜30分の有酸素運動がオススメです。
できれば、毎日運動すると良いでしょう。

その2.栄養

2つ目に「栄養」です。

栄養が足りていないと精神的に弱くなります。
しっかり栄養を摂りましょう。

栄養によりADHD症状も緩和されます。

その3.瞑想

3つ目に「瞑想」です。

瞑想はストレスを和らげ、集中力を高めます。
しかも、ドーパミンの合成能力も高まるそうです。

とはいえ、気が散りやすいADHDは瞑想がニガテだと思います。
まずは、5分程度の瞑想から取り組んでみましょう。

まとめ

ストレスはADHDを悪化させます。

ドーパミンが不足してやる気を出せなくなるでしょう。
頭も混乱しやすくなります。

ストレスに対処できる術を身に着けなければなりません。
運動や栄養、瞑想は簡単にできるストレス対処法です。
ストレスフルな人は取り組んでみて下さい:)

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