コーヒーは非常にポピュラーで親しみのある飲み物です。
毎日、飲んでるよ!という方も多いでしょう。
コーヒーは優秀な飲み物で、認知能力やメンタルを向上する効果があります。
更には、うつ病にもコーヒーが有効的です。
コーヒーを飲む
↓
カフェインがドーパミン濃度を高める
↓
やる気が出る
↓
抑うつが減る
では、コーヒーがうつ病に効くというデータを2つ見てきましょう。
その1.うつ病のリスクを下げる
アメリカで2014年に実施された大規模調査では、コーヒーとうつ病の関係が調べられました。
調査の対象者は調査時点(1995年〜1996年)では全員うつ病にかかったことがありません。
その後、4.2%の人が2000年以降に初めてうつ病と診断されています。
調査の結果、コーヒーの摂取がうつ病のリスクを下げました。
1日にコーヒーを4杯以上飲む人は全く飲まない人に比べ、うつ病のリスクが9%も低かったです。
2〜3杯飲む人はうつ病のリスクが7%減です。
若いほどうつ病のリスクを下げられる
さきほどの調査は平均年齢60歳を超える高齢グループでした。
では、若い人がコーヒーを飲むとうつ病を防げるでしょうか。
答えは、若いほどうつ病のリスクを下げれるようです。
スペインで実施された大規模調査では、若いセグメントでコーヒーとうつ病の関係が調べられました。
調査の対象者は調査時点では全員うつ病にかかったことがありません。
こちらの調査では、更にコーヒーがうつ病のリスクを下げました。
1日にコーヒーを4杯以上飲む人は全く飲まない人に比べ、うつ病のリスクが63%も低かったです。
若い人ほどコーヒーは効果的です。
その2.希死念慮を減らす
コーヒーはうつ病を予防します。
うつ病にかかりたくない人はコーヒーを飲みましょう。
しかし、既にうつ病にかかっている人も多いと思います。
実は進行中のうつ病でもコーヒーは効果的です。
アメリカのハーバード大学で実施された大規模調査では、コーヒーと自殺の関係について調べられました。
調査時点ではうつ病の人も含まれています。
調査の結果、コーヒーの摂取が自殺を防ぎました。
1日にコーヒーを4杯以上飲む人は全く飲まない人に比べ、自殺のリスクが53%も低かったです。
2〜3杯飲む人は自殺のリスクが45%減です。
コーヒーはうつ病の重症度を下げて、希死念慮を減らしていると言えるでしょう。
コーヒーの注意事項
コーヒーはうつ病に効果的ですが、飲み方に気をつける必要があります。
場合によっては悪影響を受けるでしょう。
コーヒーを飲む上で注意するのは3点です。
その1.砂糖や人工甘味料を使用しない
コーヒーはできるだけブラックで飲みましょう。
砂糖やガムシロップなどの人工甘味料は使用してはいけません。
というのも、砂糖や人工甘味料はメンタルを悪化させるからです。
実際に、うつ病になった人は砂糖や人工甘味料の摂取量が多かったことがわかっています。
ブラックがキツいという人は牛乳を混ぜて飲むと良いでしょう。
その2.1日4杯まで
コーヒーは美味しいからと言ってグビグビ飲んではいけません。
というのも、1日4杯を超えるとうつ病のリスクが逆に高まるからです。
コーヒーはアデノシンという疲労物質に拮抗することでドーパミン濃度を高めています。
コーヒーを飲む
↓
カフェインがアデノシン受容体と結合する
↓
ドーパミン濃度が高まる
しかし、コーヒーを飲みすぎるとアデノシンが対抗してきます。
コーヒーを飲みまくる
↓
アデノシン受容体が増える
↓
アデノシンがアデノシン受容体と結合する
↓
ドーパミン濃度が低まる
実際に、コーヒーを4杯以上飲むと効き目が悪くなってくるハズです。
やる気も失われます。
コーヒーは1日1〜4杯にしましょう。
その3.午後に飲まない
コーヒーは覚醒効果があり、睡眠を阻害します。
睡眠が不足すると情緒は悪化するでしょう。
もちろん、朝に飲む分には問題ありません。
しかし、問題は午後。
実際のところ、就寝6時間前のコーヒーでも睡眠時間が1時間も削られたというデータもあります。
コーヒーは人によって代謝スピードが大きく異なるそうです。
睡眠に不安がある人は午後にコーヒーを飲まない方が良いでしょう。
まとめ
コーヒーはうつ病に効く飲み物です。
ドーパミン濃度が高まって元気になります。
コーヒーを飲む
↓
カフェインがドーパミン濃度を高める
↓
やる気が出る
↓
抑うつが減る
しかし、飲み方には気をつけて下さい。
逆効果になる恐れがあります。
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