プロバイオティクスとは、ビフィズス菌や乳酸菌といった人体に良い影響を与える善玉菌のこと。
納豆やキムチ、ヨーグルトといった発酵食品にプロバイオティクスは含まれています。
実はプロバイオティクスには気分を向上させる効果があるそうです。
というのも、脳と腸は迷走神経で繋がっていて、腸を整えると脳の働きが変わることもわかっています。
つまり、気分の低下は腸から来ている可能性もあるということです。
では、プロバイオティクスが抑うつに効くというデータを2つ見ていきましょう。
その1.プロバイオティクスで抑うつが57%減少した
インドで実施された実験では、プロバイオティクスの摂取により抑うつが減少しました。
なお、実験の対象者は全員うつ病とIBS(過敏性腸症候群)を併発させている患者です。
IBSは慢性的な便秘や下痢症状を抱えています。
実験の対象者は2つのグループにわけられました。
- プロバイオティクス
- プラセボ
プラセボは偽薬のことで、中身はなんの効果もない物質が入っています。
比較対象として用意されたグループです。
それぞれのグループでプロバイオティクス又はプラセボを毎日摂取させられました。
また、摂取されたプロバイオティクスに含まれていた菌は1種類です。
- バチルス・コアグランス菌
実験の結果、プロバイオティクスを摂取したグループに効果が見られました。
- 抑うつが57%減少した
- 胃腸の不快感が62%減少した
その2.プロバイオティクスは反すうを26%減らした
反すうとは、ネガティブなぐるぐる思考のこと。
例えば次のような症状は反すうを起こしていると言えます。
- 何年も前の出来事を鮮明に思い出して胸が苦しくなる
- 否定的な考えが堂々巡りして止まらない
頻繁に反すうを起こしていると、脳にダメージが蓄積してうつ病を発症しやすいです。
もし、反すうを防止することが出来れば、それはうつ病の予防になります。
オランダで実施された実験では、プロバイオティクスの摂取により反すうが減ったそうです。
実験の対象者は2つのグループにわけられました。
- プロバイオティクス
- プラセボ
それぞれのグループでプロバイオティクス又はプラセボを毎日摂取させられました。
また、摂取されたプロバイオティクスに含まれていた菌は7種類です。
- ビフィドバクテリウム・ビフィダム菌
- ビフィドバクテリウム・ラクティス菌
- ラクトバチルス・アシドフィルス菌
- ラクトバチルス・ブレビス菌
- ラクトバチルス・カゼイ菌
- ラクトバチルス・サリバリウス菌
- ラクトコッカス・ラクチス菌
実験の結果、プロバイオティクスを摂取したグループに効果が見られました。
- 反すうが26%減少した
反すうが減れば、抑うつが悪化することを防げるでしょう。
まとめ
腸を整えればメンタルは良好になっていくでしょう。
もちろん、全てのうつ病が腸から来ているわけではありません。
ですが、腸が荒れているとメンタルは悪化します。
脳は腸の影響を受けやすいので、腸を整えて精神を鍛えましょう。
プロバイオティクスは腸を整える手段となります。
プロバイオティクスは納豆やキムチ、ヨーグルトといった発酵食品から摂取できます。
ですが、安定して摂取するにはサプリメントの方がオススメです。
[海外直送品] ナウフーズ プロバイオティック Probiotic-10 (TM) 100 Billion 30.0 Vcaps
こちらのサプリメントにはビフィズス菌や乳酸菌を含む10種類の菌が配合されています。
1日1錠摂取しましょう!
- The effects of probiotics on depressive symptoms in humans: a systematic review
- Gut feeling: randomized controlled trials of probiotics for the treatment of clinical depression: Systematic review and meta-analysis
- Effect of probiotic interventions on depressive symptoms: A narrative review evaluating systematic reviews
- Effect of Probiotics on Depression: A Systematic Review and Meta-Analysis of Randomized Controlled Trials
- Effect of Probiotics on Central Nervous System Functions in Animals and Humans: A Systematic Review
- Probiotics and the Microbiota-Gut-Brain Axis: Focus on Psychiatry
- Serum BDNF, Depression and Anti-Depressant Medications: Meta-Analyses and Implications
- Bacillus coagulans MTCC 5856 for the management of major depression with irritable bowel syndrome: a randomised, double-blind, placebo controlled, multi-centre, pilot clinical study
- Effect of synbiotic and probiotic supplementation on serum brain-derived neurotrophic factor level, depression and anxiety symptoms in hemodialysis patients: a randomized, double-blinded, clinical trial
- A randomized controlled trial to test the effect of multispecies probiotics on cognitive reactivity to sad mood
Comments