腸の状態が悪いと不安は高まりやすいです。
というのも、脳と腸は迷走神経で繋がっていて、腸を整えると脳の働きが変わることがわかっています。
つまり、腸が荒れているとメンタルも荒れやすいということ。
腸を整えることで不安が解消される可能性があります。
そこで、腸を整える手段になるのがプロバイオティクスです。
プロバイオティクスとは、ビフィズス菌や乳酸菌といった人体に良い影響を与える善玉菌のこと。
納豆やキムチ、ヨーグルトといった発酵食品にプロバイオティクスは含まれています。
では、プロバイオティクスが不安に効くというデータを3つ見ていきましょう。
その1.プロバイオティクスは扁桃体を鎮める
不安になりやすい人は扁桃体(へんとうたい)が暴走しやすいです。
扁桃体とは脳の一部のことで、役割としては情動(怒りや不安、恐怖など)を司っています。
ただ、扁桃体は悪者ではありません。
危ないことに恐怖を感じて危険を回避できるのは扁桃体のお陰です。
しかし、ちょっとしたことで扁桃体が活動してしまうと行き過ぎた不安になります。
不安になりやすい人は扁桃体の活動を抑えた方が良いです。
カナダにあるマクマスター大学の実験では、プロバイオティクスの摂取により扁桃体が沈静化しました。
なお、実験の対象者は軽度〜中程度の不安、抑うつを抱えています。
実験の対象者は2つのグループにわけられました。
- プロバイオティクス
- プラセボ
プラセボは偽薬のことで、中身はなんの効果もない物質が入っています。
比較対象として用意されたグループです。
それぞれのグループでプロバイオティクス又はプラセボを毎日摂取させられました。
また、摂取されたプロバイオティクスに含まれていた菌は1種類です。
- ビフィドバクテリウム・ロンガム菌
そして6週間後にある検査が行われました。
扁桃体が活動するような刺激を与えて、fMRIで扁桃体の活動状態を調べたそうです。
ちなみに、扁桃体が活動するような刺激とは恐怖に満ちた人の顔です。
普通の人は人間のネガティブな表情を見ると扁桃体は活性化します。
検査の結果、プロバイオティクスを摂取したグループに扁桃体の活動低下が見られたそうです。
嫌悪刺激に対して、扁桃体が暴走しなくなれば不安は和らぐことでしょう。
その2.プロバイオティクスは不安を抑える
ニュージーランドで実施された実験では、プロバイオティクスが不安を抑えました。
なお、実験の対象者は妊娠14〜16週のお母さんとのこと。
実験の対象者は2つのグループにわけられました。
- プロバイオティクス
- プラセボ
それぞれのグループでプロバイオティクス又はプラセボを毎日摂取させられました。
また、摂取されたプロバイオティクスに含まれていた菌は1種類です。
- ラクトバチルス・ラムノサス菌
実験の結果、プロバイオティクスを摂取したグループの方が不安症状を抑えることができました。
その3.プロバイオティクスは不安と抑うつを25%減らす
日本で実施された実験では、プロバイオティクスの摂取により不安と抑うつに効果が見られました。
なお、実験の対象者は統合失調症の患者とのこと。
実験の対象者は、プロバイオティクスを毎日摂取させられました。
また、摂取されたプロバイオティクスに含まれていた菌は1種類です。
- ビフィドバクテリウム・ブレーベ菌
実験の結果、41%の人に効果が見られました。
抑うつと不安が25%以上、減少したそうです。
まとめ
腸の状態が悪いと不安は高まります。
プロバイオティクスは腸を整えてくれるでしょう。
プロバイオティクスは納豆やキムチ、ヨーグルトといった発酵食品から摂取できます。
ですが、安定して摂取するにはサプリメントの方がオススメです。
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