血糖値スパイクとは食後に血糖値が急激に高まる症状のことです。
この血糖値スパイクが起こると色々困ったことが起きます。
糖質を含んだ食事をする
↓
血糖値が急上昇する
↓
遅れてインスリンが分泌される
↓
血糖値が下がりすぎて低血糖になる
↓
集中困難・眠気が発生する
↓
血糖値を上げるためにストレスホルモンが分泌される
↓
不安やイライラを感じる
血糖値スパイクが起きると何も良いことはありません。
予防できるなら予防するに越したことはないでしょう。
そこで、血糖値スパイクを予防する方法としてビタミンDが効果的です。
ビタミンDは血糖値を安定化させる
血糖値スパイクを防ぎたければ、ビタミンDを摂取しましょう。
というのも、血糖値が高まると膵臓にあるランゲルハンス島のβ細胞からインスリンが分泌されます。
インスリンは血糖値を下げる唯一のホルモンです。
このインスリンを分泌するβ細胞にビタミンDの受容体があります。
β細胞がビタミンDと出会うことで、インスリン機能の働きを助けているそうです。
つまり、ビタミンDが不足するとインスリン機能が弱まるということ。
逆に、ビタミンDをしっかり摂取していればインスリン機能は正常に働くでしょう。
事実、2型糖尿病はビタミンDで改善したというデータがたくさん出ています。
では、ビタミンDと血糖値の関係について2つデータを見ていきましょう。
その1.2型糖尿病はビタミンD不足
北欧のフェロー諸島で実施された調査では、2型糖尿病はビタミンDが不足していました。
なお、調査の対象者のうち24%が2型糖尿病とのこと。
血液検査が実施され、血液中のビタミンDなどが調べられました。
調査の結果、次のことがわかりました。
インスリン感受性が低いと血糖値が下がりにくい
インスリン感受性とはインスリンの効きの良さことです。
もし、インスリン感受性が低いと次のような状態になります。
食事をする
↓
血糖値が上がる
↓
インスリンが分泌される
↓
インスリンの効きが悪く、なかなか血糖値が下がらない
↓
大量のインスリンを必要とする
インスリン感受性が低いほど、下がりにくいと言えます。
その2.ビタミンDでインスリン感受性が53%高まった
イランで実施された実験では、ビタミンDの摂取によりインスリン感受性が高まりました。
なお、実験の対象者は全員非アルコール性脂肪性肝疾患の患者とのこと。
非アルコール性脂肪性肝疾患は2型糖尿病を合併させやすいです。
実験の対象者は2つのグループにわけられました。
- ビタミンD
- プラセボ
プラセボは偽薬のことで、中身はなんの効果もない物質が入っています。
比較対象として用意されたグループです。
それぞれのグループでビタミンD又はプラセボを毎日摂取させられました。
実験の結果、ビタミンDを摂取したグループに効果が見られました。
- インスリン感受性が53%高まった
- 空腹時の血糖値が11%下がった
インスリン感受性が高まれば、血糖値は安定しやすいと言えます。
まとめ
血糖値スパイクが起きると、良いことは何もありません。
糖質を含んだ食事をする
↓
血糖値が急上昇する
↓
遅れてインスリンが分泌される
↓
血糖値が下がりすぎて低血糖になる
↓
集中困難・眠気が発生する
↓
血糖値を上げるためにストレスホルモンが分泌される
↓
不安やイライラを感じる
慢性的な疲労やメンタルの悪化に繋がります。
血糖値スパイクを防ぐ方法はビタミンDです。
ビタミンDを摂取することで、血糖値は安定化します。
しっかり毎日、摂取しましょう。
アメリカのRDA(推奨される食事制限)によると1日に必要なビタミンDの量は次のとおりです。
- 成人男性:600IU
- 成人女性:600IU
もし、ビタミンD不足であれば倍くらい摂っても構いません。
安定してビタミンDを摂取するにはサプリメントがオススメです。
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私もサプリメントで1日1錠(2,000IU)摂取しています!
- Vitamin D Receptor Overexpression in β-Cells Ameliorates Diabetes in Mice
- Role of Vitamin D in Insulin Secretion and Insulin Sensitivity for Glucose Homeostasis
- The Effect of Vitamin D Supplementation on Glycemic Control in Type 2 Diabetes Patients: A Systematic Review and Meta-Analysis
- The Effect of Improved Serum 25-Hydroxyvitamin D Status on Glycemic Control in Diabetic Patients: A Meta-Analysis
- Efficacy of vitamin D supplementation on glycemic control in type 2 diabetes patients
- Vitamin D Status in Relation to Glucose Metabolism and Type 2 Diabetes in Septuagenarians
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