血糖値スパイクとは食後に血糖値が急激に高まる症状のことです。
この血糖値スパイクが起こると色々困ったことが起きます。
糖質を含んだ食事をする
↓
血糖値が急上昇する
↓
遅れてインスリンが分泌される
↓
血糖値が下がりすぎて低血糖になる
↓
集中困難・眠気が発生する
↓
血糖値を上げるためにストレスホルモンが分泌される
↓
不安やイライラを感じる
血糖値スパイクが起きると何も良いことはありません。
予防できるなら予防するに越したことはないでしょう。
そこで、血糖値スパイクを予防する方法としてマグネシウムが効果的です。
では、マグネシウムと血糖値の関係について3つデータを見ていきましょう。
その1.2型糖尿病はミネラルが不足している
パキスタンにあるアジズファティマ病院で実施された調査では、2型糖尿病患者の血液中のミネラルが調べられました。
なお、調査の対象者のうち半分が2型糖尿病患者とのこと。
調査の結果、2型糖尿病患者にあるミネラルの不足が見つかりました。
少し不足しているどころか、数倍足りていません。
その2.マグネシウムはインスリン感受性を12%高める
糖尿病の方はインスリン感受性が悪いとされています。
インスリン感受性とは、インスリンの効きの良さことです。
もし、インスリン感受性が悪いと次のような状態になります。
食事をする
↓
血糖値が上がる
↓
インスリンが分泌される
↓
インスリンの効きが悪く、なかなか血糖値が下がらない
↓
大量のインスリンを必要とする
メキシコで実施された実験では、マグネシウムの摂取により2型糖尿病のインスリン感受性を高めたそうです。
実験の対象者は2つのグループにわけられました。
- 塩化マグネシウム
- プラセボ
プラセボは偽薬のことで、中身はなんの効果もない物質が入っています。
比較対象として用意されたグループです。
それぞれのグループで塩化マグネシウム又はプラセボを毎日摂取させられました。
実験の結果、塩化マグネシウムを摂取したグループはインスリン感受性が12%ほど高まったそうです。
マグネシウムはインスリンの効きを良くする働きがあると言えます。
その3.マグネシウムが空腹時&食後の血糖値を下げた
イランのバンダレ・アッバースで実施された実験では、マグネシウムの摂取により空腹時&食後の血糖値が下がりました。
なお、実験の対象者は全員2型糖尿病とのこと。
実験の対象者は2つのグループにわけられました。
- マグネシウム
- プラセボ
それぞれのグループでマグネシウム又はプラセボを毎日摂取させられました。
実験の結果、マグネシウムを摂取したグループは大きく血糖値が下がったそうです!
- 空腹時の血糖値が32%下がった
- 食後の血糖値が21%下がった
食後の血糖値が安定化すれば、血糖値スパイクを防げると言えるでしょう。
まとめ
血糖値スパイクが起きると、良いことは何もありません。
糖質を含んだ食事をする
↓
血糖値が急上昇する
↓
遅れてインスリンが分泌される
↓
血糖値が下がりすぎて低血糖になる
↓
集中困難・眠気が発生する
↓
血糖値を上げるためにストレスホルモンが分泌される
↓
不安やイライラを感じる
血糖値スパイクを防ぐ方法はマグネシウムです。
マグネシウムを摂取することで、血糖値は安定化します。
しっかり毎日、摂取しましょう。
アメリカのRDA(推奨される食事制限)によると1日に必要なマグネシウムの摂取量は次のとおりです。
- 成人男性:410mg
- 成人女性:360mg
もし、マグネシウム不足であれば1.5倍くらい摂っても構いません。
マグネシウムを安定して摂取するにはサプリメントがオススメです。
Now Foods, マグネシウムキレート、植物性カプセル 120粒 [並行輸入品]
私もサプリメントで1日1錠摂取しています!
もちろん、過剰摂取しないように気をつけて下さい。
- Magnesium and type 2 diabetes
- Effects of Magnesium Deficiency on Mechanisms of Insulin Resistance in Type 2 Diabetes: Focusing on the Processes of Insulin Secretion and Signaling
- MINERALS AND TYPE 2 DIABETES MELLITUS –LEVEL OF ZINC, MAGNESIUM AND CHROMIUM IN DIABETIC AND NON DIABETIC POPULATION
- Serum zinc, chromium and magnesium levels in Type 2 diabetes
- Association of Serum Magnesium Deficiency with Insulin Resistance in Type 2 Diabetes Mellitus
- High Dietary Magnesium Intake Is Associated with Low Insulin Resistance in the Newfoundland Population
- Oral Magnesium Supplementation Improves Insulin Sensitivity and Metabolic Control in Type 2 Diabetic Subjects
- Oral magnesium supplementation in type II diabetic patients
- The Effects of Oral Magnesium Supplementation on Glycemic Response among Type 2 Diabetes Patients
- Dietary Magnesium Intake Improves Insulin Resistance among Non-Diabetic Individuals with Metabolic Syndrome Participating in a Dietary Trial