ジャンクフードの渇望とセロトニンは関わりがあるそうです。
セロトニンとは神経伝達物質の一つで、情緒の安定などをもたらしてくれます。
それだけでなく、食欲のコントロールもセロトニンが行っているそうです。
セロトニンが不足すれば、ハンバーガーやラーメンが欲しくなります。
では、どうやってセロトニンを増やすかというと栄養が必要です。
セロトニンはトリプトファンというアミノ酸から生成されます。
トリプトファン
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5-HTP
↓
セロトニン
5-HTPとはセロトニンの前駆体となるアミノ酸です。
トリプトファンや5-HTPを摂ることでセロトニンが分泌され、ジャンクフードへの渇望を断ち切ることができます。
セロトニンが不足すると食物への渇望が4倍になる
セロトニンが不足すると、食欲は膨らんでしまいます。
アメリカにあるピッツバーグ大学の実験では、セロトニンが不足すると食物への渇望が増加しました。
実験は2日間に渡って実施されたそうです。
トリプトファンの有無が食物への渇望に影響するか調べられました。
- 1日目:トリプトファンを含んだ食事を摂取する
- 2日目:トリプトファンを抜いた食事を摂取する
トリプトファンはセロトニンの元となります。
もし、トリプトファンを抜けばセロトニンは不足することでしょう。
実験の結果、過食症の人はトリプトファンを抜いたことで食物への渇望が倍増しました。
トリプトファンを含んだ食事を摂取した日に比べ、食物への渇望が4倍も増加しています。
食欲を抑えられない人は、普段の食事にトリプトファンが不足しているかもしれません。
過食症ではない人は一時的にトリプトファンが不足しても大丈夫
ちなみに、過食症ではない人はトリプトファンを抜いても食物への渇望は変化が見られませんでした。
恐らく、過食症の人に比べセロトニン機能が正常に働いているので、一時的にトリプトファンが減っても大丈夫なようです。
ただし、長期的にトリプトファンを抜くとセロトニンが不足して、精神面が不安定になることがわかっています。
5-HTPが食物の渇望を抑えた
トリプトファンを摂取すればセロトニンが増えます。
ですが、セロトニンの一歩手前である5-HTPを摂った方が効率よくセロトニンを増やせるでしょう。
イタリアにあるローマ・ラ・サピエンツァ大学の実験では、5-HTPの摂取により食物への渇望を抑えることができました。
なお、実験の対象者は2型糖尿病の患者で太り気味体型とのこと。
実験の対象者は、2週間に渡り5-HTPを摂取したそうです。
実験の結果、5-HTPを摂取したことにより食事の摂取量が減って体重も減りました!
摂取カロリーが22%減少
5-HTPを摂取したことで摂取カロリーが大きく減りました。
約22%も摂取カロリーが減っています。
炭水化物と脂質の渇望が減った
太りやすい方は炭水化物と脂質の渇望が大きいことでしょう。
ですが、5-HTPを摂取すると炭水化物と脂質の摂取量が減ります。
- 炭水化物の摂取量が25%減った
- 脂質の摂取量が16%減った
2週間で2kg痩せた
摂取カロリーが減ったということは、体重も当然減ります。
たった2週間で2キロも減量に成功しました。
ただ単に5-TPを摂取しただけなので、苦労は何もありません。
まとめ
セロトニンが不足すると、食欲を抑えられなくなります。
ジャンクフードの渇望を断ち切るには、セロトニンを増やすことです。
5-HTPを摂ることでセロトニンは効率良く生成されるでしょう。
もし、5-HTPに興味を持たれた方はiHerbというサイトで購入して下さい。
Amazonで売っていません。
私もiHerbで5-HTPを購入しています。

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ただし、注意点として5-HTPを摂取することでセロトニンが増えすぎる可能性があります。
セロトニンが増えすぎるのも問題です。
次のような副作用が現れた場合は、服用を中止して下さい。
- 吐き気
- 腹痛
- 眠気
などなど。
それから「日光」と「運動」もセロトニンを分泌するために必要です。
できれば、20分ほどジョギングしましょう。
セロトニンが分泌されます。
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- Serotonin Reciprocally Regulates Melanocortin Neurons to Modulate Food Intake
- Eating disorders and the serotonin connection: state, trait and developmental effects
- Regulation of Appetite: Role of Serotonin and Hypothalamus
- Effects of acute tryptophan depletion on mood in bulimia nervosa
- Effects of oral 5-hydroxy-tryptophan on energy intake and macronutrient selection in non-insulin dependent diabetic patients
- Eating behavior and adherence to dietary prescriptions in obese adult subjects treated with 5-hydroxytryptophan
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