ASDが不確実な出来事に対して不安を感じる2つの理由

アイキャッチASD(自閉症スペクトラム障害)
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ASD(自閉症スペクトラム)は不確実な出来事に対して大きい不安を抱えます。
急なリスケや未知の出来事に直面するとパニックを起こすでしょう。
不確実な出来事を許容できないASDほど不安が大きいそうです。

もちろん、定型発達の方も不確実な出来事に不安を感じるでしょう。

しかし、ASDの方が感じている不安が大きいことがわかっています。
では、なぜ不確実な出来事に対して不安を感じるのでしょうか?

調べてみたところ、2つ理由があるようです。

その1.感覚過敏

ASDが不確実な出来事に対して不安を感じる1つ目の理由が「感覚過敏」です。

ASDの多くは感覚過敏を持っています。
感覚過敏とは光や音に敏感で過度な反応を起こす性質のことです。

感覚過敏が強いと不確実な出来事に対して不安を感じます。

感覚過敏が強まると不確実な出来事を許容できなくなる

イギリスで実施された6〜14歳のASDの男女を対象にした調査では、感覚過敏が強まると不確実な出来事を許容できなくなる傾向だったそうです。

感覚過敏が強いといつもと違う慣れていない刺激から受けるストレスは大きいでしょう。
刺激を回避するために、不確実なことを許容できなくなると言えます。

感覚過敏が強まると反復行動が増える

イギリスで実施された4〜9歳のASDの男子を対象にした別の調査では、感覚過敏が強まると反復行動が増えるそうです。

ASDは同じことの繰り返しを好みます。
常に同じ行動や手順を取らないと気が済まないのです。

専門用語で常同行動と言います。

常同行動も感覚過敏がトリガーになっているようです。
ASDはいつもと違うルートで家に帰ったり、いつもと違う手順で仕事をすると不安に感じます。

未知の刺激に対する恐怖心が反復行動を増加させていると言えるでしょう。

その2.イマジネーションの問題

ASDが不確実な出来事に対して不安を感じる2つ目の理由が「イマジネーションの問題」です。

ようは、想像力のこと。
想像力が弱いと不安は大きくなります。

急なリスケに直面したときに、先のことが見えないと不安になってしまうでしょう。
もし、想像力を働かせて先のことを想像できれば不安は落ち着いてくるハズです。

実はASDは想像力が弱いとされています。

ASDは想像力を活かした提案が少なかった

イギリスにあるケンブリッジ大学で、ASDと定型発達の子供を対象にした実験が行われました。

実験では像のおもちゃが用意され、像を別のものに変更するために何か提案をさせるという課題が実施されたそうです。

実験の結果、定型発達の子供は想像力を活かしてた提案を多くしました。
例えば、「像は飛べることができる」「像は本を読むことができる」など。

それに対して、ASDの子供は想像力を活かした提案が少なかったのです。
ASDがした多くの提案は「像に帽子をかぶらせる」など物理的な追加・変更の提案でした。

ASDは想像力が乏しいと言えるでしょう。

まとめ

ASDは不確実な出来事に対して異常なまでの不安を感じます。
その理由が「感覚過敏」と「イマジネーションの問題」。

両方ともASDの大きい特徴の一つです。
急なリスケに直面しても「感覚過敏」と「イマジネーションの問題」だなと割り切れば少しは不安は和らいで来ると思います。

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