反すうを止めなければ記憶障害になる

アイキャッチうつ
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過去の悲しかった記憶や苦しかった記憶がフラッシュバックする。
否定的な考えが堂々巡りして止まらない。
何年も前の出来事を鮮明に思い出して胸が苦しくなる。

こういった症状のことを反すうと言います。

もし、反すうを起こしているならば要注意。
反すうは海馬を弱化させて記憶障害を招きます。

反すうは海馬を弱化させる

海馬とは脳の一部のことで、記憶を司っていて新しく物事を覚えたり、エピソードを記憶するときに活躍します。

もし、海馬が弱化すると記憶障害を起こします。
物忘れやケアレスミスが増えるでしょう。
最悪の場合、アルツハイマーになってしまうことも。

反すうというのは海馬を弱化させる原因になります。
というのも海馬はストレスに対して脆弱です。
反すうによってストレスに晒されると海馬は弱化してしまいます。

では、海馬がストレスに弱いという調査データを4つ見ていきましょう。
後ほど、反すうを止めて海馬を強化する方法を紹介します。

コルチゾールが記憶を破壊する!

反すうを起こすとストレスホルモンであるコルチゾールが分泌されます。
コルチゾールは適度に分泌される分には問題ありません。

しかし、反すうによってコルチゾールが過度に分泌されると海馬が弱化して記憶力が衰えてしまいます。

アメリカのワシントン大学の実験では、高いコルチゾール状態になると記憶力が低下したそうです。

実験の対象者
  • サンプル数:51人
  • 男性   :25人
  • 女性   :26人
  • 平均年齢 :22.2歳

実験では高いコルチゾール状態を作るため、カプセル状のコルチゾールが用意されました。
カプセルを経口摂取することで、体内のコルチゾール量が増加します。

実験の対象者は3つのグループにわけられます。

  • 高コルチゾール:160mgのコルチゾールを摂取
  • 低コルチゾール:40mgのコルチゾールを摂取
  • プラセボ   :コルチゾールの摂取なし

プラセボは偽薬のことで、中身はなんの効果もない物質が入っています。
比較対象として用意されたグループです。

実験のプログラム
  • 実施期間  :4日間
  • 経口摂取回数:2回(午前と午後)

高コルチゾールグループは4日間、強いストレスを浴びたようなものです。

また、記憶力の検査はウェクスラー記憶検査というタスクが実施されました。

実験の結果、高コルチゾールグループは4日前と比べ記憶力が明らかに低下しました。
しかも、高コルチゾールグループの93%がプラセボグループ以下のパフォーマンスだったそうです。

慢性的なストレスは海馬を縮小させる

反すうを繰り返していると慢性的なストレス状態になります。
そうなると海馬は縮小してしまうでしょう。

アメリカのピッツバーグ大学の調査では、慢性的なストレスに晒されている人ほど海馬の体積が小さかったそうです。

調査の対象者
  • サンプル数:48人
  • 性別   :女性
  • 平均年齢 :67.98歳

調査期間は1985年〜2004年の20年間にも及びました。
調査ではアンケートによるストレス評価とMRIによる脳のスキャンを行ったそうです。

調査の結果、慢性的なストレスに晒されている人ほど海馬の体積が小さいということがわかりました。
ストレスホルモンであるコルチゾールの過剰分泌が続くと、海馬は縮小するということです。

海馬が縮小するとアルツハイマーになる

反すうは海馬を縮小させるだけでなく、恐ろしいアルツハイマーを招きます。

Neurologyという学術雑誌に掲載された調査によると、高いコルチゾールレベルの人は約1.3倍アルツハイマーになりやすいそうです。

調査の対象者
  • サンプル数:1,025人
  • 平均年齢 :60.41歳

将来、アルツハイマーになった人ほど尿中に含まれていたコルチゾールが高かったそうです。
つまり、ストレスを抱えているほどアルツハイマーになりやすいということ。

高いコルチゾールレベルの人はアルツハイマーになるリスクが約1.3倍です。

うつ病を繰り返すと認知症になる

反すうを繰り返していると、脳の血流が悪くなりうつ病になります。
そうなると脳に負荷はかかっていることでしょう。
認知症のリスクが高まります。

デンマークのコペンハーゲン大学の調査では、うつ病を繰り返すと認知症の発症率が高まったそうです。

調査の対象者
  • うつ患者:18,726人

調査は1970年〜1999年のうつ患者データが使われました。

調査結果によると、うつ病になった回数が3回以上の人は認知症のリスクが高まります。
うつ病の経験が3回の人は、うつ病の経験が1回の人と人を比べると認知症の発症率が2.89倍高かったそうです。

反すう止めて海馬を強化する方法

反すうを止めなければ、海馬は弱化し記憶障害になってしまいます。
今すぐ反すうを止めましょう。

とはいえ、思考のクセをすぐに変えることはできないですよね。
普通は何ヶ月もかかるハズです。

しかし、誰でもできる反すうを止める方法があります。
なんの準備もいりません。
今すぐ取り組める方法です。

しかも、反すうによって弱化した海馬を強化してくれます。

30分の運動で反すうが緩和する

反すうを止める方法は「運動する」ことです。

たった週2回30分の運動で、反すうが大きく緩和するそうです。

6ヶ月の有酸素運動で海馬の体積が4%増加した

運動は反すうを緩和させるだけでなく、海馬も強化します。

カナダのバンクーバーで実施された実験によると、6ヶ月の有酸素運動で海馬の体積が4%増加したそうです。

もし、反すうによって海馬が弱化したとしても運動によって取り返すことができます。

まとめ

反すうを止めなければ記憶障害になってしまいます。
今、大丈夫だったとしても加齢が進めばリスクも高まるでしょう。
早期にアルツハイマーになってしまうと大変です。

運動は反すうを止める方法でもあり、海馬を強化する方法でもあります。
反すうを繰り返している方やうつ病を経験している方は運動をしましょう。
記憶障害になるリスクを防げます。

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