運動は依存症の根本的な治療となる

アイキャッチ運動療法(エクササイズセラピー)
この記事は約9分で読めます。

依存症とは何らかの物質や行為にハマり込んで日常生活に支障をきたす症状です。
例えば、アルコールや炭水化物、インターネット、ギャンブル。
これらにハマり込んで仕事や学業が疎かになっているなら、立派な依存症です。

依存症というのは、なりやすい体質があります。
どうしても依存症から抜け出せないのであれば生まれつき依存症体質かもしれません。

しかし、体質を改善すれば依存症は克服できます!
人生まだまだ挽回可能です。

依存症の原因

世の中には数多くの依存症が存在します。

  • アルコール
  • タバコ
  • 薬物
  • 炭水化物
  • ギャンブル
  • インターネット

などなど。

なぜ、これらの依存症が起きるのか?
それはドーパミンという物質が依存症に関わっています。

依存症の人はドーパミン不足

ドーパミンはやる気や快感の源。
脳内にドーパミンが分泌されると至福を感じます。

依存症になりやすい方は、このドーパミン機能が弱いです。
ドーパミンの分泌が悪いと、やる気が出ず集中力も散漫になります。

ドーパミンが依存を作る

依存症の人は脳内のドーパミンが不足しています。

しかし、そんな依存症の人でもドーパミンをドバッと分泌する方法があります。
それが、アルコールや炭水化物、ギャンブルなどの物質または行為です。

例えば、ハンバーガーを食べたらドバッとドーパミンが分泌されます。
そうなれば、快感や至福を感じることでしょう。

ハイ!依存の出来上がりです。
快感を忘れられずに、もう一回もう一回と繰り返します。

低いドーパミンのレベルを上げるために依存対象にハマり込んでしまうでしょう。

依存症は負のループである

依存対象にハマり込むと日常生活に支障をきたします。
例えば、アルコールを摂取しないと落ち着かなくなったり、ギャンブルで借金をするなど。

やめたいけれど、やめられない状態の出来上がりです。

依存症は非常に厄介な病気と言えます。
信用を失い社会的に孤立することもあるでしょう。

運動はドーパミン機能を改善する

依存症は治療をして治した方が良いです。

しかし、やめたいけれど、やめられないと思います。
なかなか克服することが難しいでしょう。
それに治療は数ヶ月以上にも及ぶため根気が必要です。

ですが効果的な治療方法があります。
それが運動です。

運動は薬物やアルコール、炭水化物など様々な依存を断ち切ってくれます。

依存症の原因は、ドーパミン機能が弱いことです。
運動はドーパミン機能を改善し、依存症の体質を変化させてくれます!

8週間の運動でドーパミン受容体の可用性が高まった

依存症の人はドーパミン機能が弱いです。
ドーパミン受容体と呼ばれるドーパミンの受け皿の可用性が低くなっています。

しかし、運動はドーパミン受容体の可用性を高めることができるのです。

アメリカのカリフォルニア大学ロサンゼルス校の実験では、8週間の運動でドーパミン受容体の可用性が高まりました。

実験の対象者
  • サンプル数:19人
  • 男性   :11人
  • 女性   :8人
  • 平均年齢 :29歳

なお、実験の対象者はメタンフェタミン(覚せい剤)依存症だった人たちです。

実施された運動は次の通り。

運動プログラム
  • 実施期間  :8週間
  • 実施回数  :週3回
  • 1セッション:30分

実施された運動はルームランナーを走るというもの。
運動の強度は各自ちょうどいいペースだったそうです。

実験の結果、8週間の運動でドーパミン受容体の可用性が高まりました!
ドーパミン機能が改善されたと言えます。

12週間の運動でアルコール依存症の66.7%が克服された

ドーパミン機能が改善されたことで、本当に依存症に効果があるのか気になるでしょう。
実際のところ多数の実験で運動が依存症に効果があることが報告されています。

では、一つ実験データを紹介します。

アメリカにあるブラウン大学の実験では、12週間の運動でアルコール依存症の66.7%が克服されたそうです。

実験の対象者
  • サンプル数:16人
  • 男性   :11人
  • 女性   :5人
  • 平均年齢 :38.3歳

なお、実験の対象者は全員アルコールや薬物の依存症の人です。

実施された運動は次の通り。

運動プログラム
  • 実施期間  :12週間
  • 実施回数  :週1回
  • 1セッション:20〜40分
  • 運動強度  :最大心拍数55〜69%

実施された運動はルームランナーやサイクリングマシンを用いた有酸素運動です。
また、自主的な運動も促され1週間あたり147分のややきつめの運動をしていたとのこと。
だいたい1日あたり20分の運動です。

実験の結果、12週間の運動によりアルコールと薬物の依存症が大きく改善しました!
ほぼ100%に近い禁酒、禁薬率を誇っています。

しかも、アルコール依存症の66.7%が完全に禁酒に成功したそうです。
アルコール依存症を克服したと言えるでしょう。

15分の運動で炭水化物の渇望が減る

運動は数ヶ月に及んで継続することで、ドーパミン機能を改善します。

では、効果が出るまで時間がかかるのかというと、そうではありません。
単発の運動でも効果を発揮します!

たった15分の運動を行うだけで、炭水化物への渇望は減ります。

もちろん、炭水化物だけでなくアルコールやタバコなどの渇望にも効果的です。
欲しくてたまらなくなったら、運動しましょう!
渇望が解消されます。

まとめ

やめたいのに、やめられない厄介な依存症。
依存症になってしまうのは、脳がドーパミンを欲しがっているからです。
ハマってしまうのも無理はありません。

ですが、簡単な快楽に負けてしまっては身を滅ぼします。
社会的にも孤立してしまうでしょう。

そうならないために、依存症を克服する必要があります。
運動は依存症の根本的な治療方法の一つです。

8週間も運動すればドーパミン機能は改善されるでしょう。
最低でも週3回30分運動してください。
依存への渇望がきっと消え去ります:)

脳を鍛えるには運動しかない!最新科学でわかった脳細胞の増やし方

参考論文
タイトルとURLをコピーしました