精神的にタフになりたきゃ運動せよ

アイキャッチ運動療法(エクササイズセラピー)
この記事は約8分で読めます。

現代はストレス社会です。
精神的にタフでなければやっていけません。

しかし、ストレス耐性を鍛えることは難しいでしょう。
認知行動療法などもありますが、なかなかうまくいかない方もいます。

そこで、誰でも手軽にできるストレス耐性の鍛え方を紹介します。
それは運動です。

運動はストレス耐性を高め精神的にタフにしてくれます。

運動はストレス耐性を作る

精神を鍛えたければ、運動あるのみです。
運動は肉体のみならず、精神も鍛えてくれます。

もし、精神が弱いと感じているなら運動をしましょう。
継続的な運動は脳のセロトニン機能を高めストレス耐性を作ります。

では、運動がストレス耐性を作るという実験データを3つ紹介します!

その1.運動をする人ほどストレス耐性がある

スイスで実施された実験では、運動をする人ほどストレス耐性が高いことわかりました。

実験の対象者
  • サンプル数  :44人
  • スポーツマン :22人
  • 非スポーツマン:22人
  • 平均年齢   :21歳

スポーツマンはスイスのオリンピック代表に選ばれるレベルの人たちです。
それに対し、非スポーツマンは週2時間未満の運動しかしない人たちになります。

実験の対象者は10分間、TSST(Trier Social Stress Test)と呼ばれるストレス課題を受けました。
初対面の人にプレゼンをしたり、数学の暗算をするなどストレスが高まる課題です。

実験の結果、スポーツマンは同じストレスを受けたにもかかわず低いストレス反応を見せました。
つまり、運動をする人ほどストレス耐性があるということです。

スポーツマンはコルチゾールの分泌量が少なかった

ストレス課題はスポーツマンであろうが非スポーツマンであろうがストレスを誘発しています。

ただし、感じられたストレスの大きさに違いがありました。
スポーツマンの方が唾液に含まれるコルチゾールの分泌量が少なかったです。

コルチゾールはストレスホルモンの一つで、ストレスを与えられると分泌されます。
つまり、コルチゾールの分泌量が少ないということは感じたストレスが小さかったということ。

次の画像は、ストレス課題後に分泌された唾液中のコルチゾールの量です。

棒グラフが低いほど、コルチゾールの分泌量が少ないということ。

  • 白の棒グラフ:スポーツマン
  • 黒の棒グラフ:非スポーツマン

明らかに、スポーツマンの方がコルチゾールの分泌量が少ないです。
ということは、感じられたストレスも小さかったことでしょう。

スポーツマンは心拍数が増加しなかった

ストレスを感じると脈が早くなります。
普通は初対面の人にプレゼンをすると心臓がドキドキするハズです。

しかし、スポーツマンはストレス課題中に心拍数が増加していません。

次の画像は、ストレス課題中の心拍数になります。

棒グラフが低いほど、心拍数が低いということ。

  • 白の棒グラフ:スポーツマン
  • 黒の棒グラフ:非スポーツマン

スポーツマンは心拍数が増加したとは言えません。
落ち着いていることがわかります。

それに対し、非スポーツマンは心拍数が高いです。
緊張していると言えるでしょう。

スポーツマンは感情が安定していた

普通、強いストレスを感じると情緒が乱れるものです。
感情が不安定になることでしょう。

しかし、スポーツマンは鋼のメンタルを持っています。
ストレス課題後も感情が安定していました。

ストレス課題後のスポーツマンの感情
  • 気分が変わらず安定していた
  • 不安な気持ちが殆ど増加しなかった
  • 落ち着いた気持ちが続いていた

それに対し、非スポーツマンは感情が不安定になっています。

ストレス課題後の非スポーツマンの感情
  • 気分が大きく下がった
  • 不安な気持ちが大幅に増加した
  • 落ち着いた気持ちが減少した

スポーツをしているかしていないかで、ストレスの受け取り方が大きく異なっています。

その2.週5回50分の運動で慢性ストレスから解放される

さきほどの実験では非常に高い身体能力を有する方が対象でしたが、運動は身体能力が低くともストレスに対して効果を発揮します。

European Journal of Public Healthという学術雑誌に掲載された実験によると、週5回50分の運動で高いストレス状態が緩和されました。

実験の対象者
  • サンプル数:49人
  • 性別   :女性
  • 平均年齢 :18.8歳

なお、実験の対象者は全員軽度〜中度のうつ症状を抱えているとのこと。
慢性的なストレスに晒されていると言えます。

実施された運動は次の通り。

運動プログラム
  • 実施期間  :8週間
  • 実施回数  :週5回
  • 1セッション:40〜50分
  • 運動強度  :予備心拍数50%

実施された運動は軽めにジョギングするというもの。
また、出席率は100%ではなく80%未満とのこと。

実験の結果、運動の介入により高いストレス症状が緩和されました!
体と精神の両方で良い結果が見られています。

慢性ストレスから解放されたことでしょう。

運動プログラム後、ストレスホルモンが減った

実験の対象者は、うつ症状を抱えています。
慢性的なストレスに晒されやすく、体内に存在するストレスホルモンは高めです。

しかし運動プログラムを終えた後、ストレスホルモンの低下が見られました。
尿中に含まれるコルチゾールやアドレナリンが大幅に減少したそうです。

コルチゾールやアドレナリンは適度に分泌される分には問題ないのですが、過度に分泌されると不安やイライラを招きます。

慢性ストレスを抱えているなら減ったほうが良いです。

運動プログラム後、安静時の心拍数が低下した

ストレスを感じると、心拍数は高くなります。
慢性ストレス状態であれば、常に心拍数は高めです。
ずっと、心臓がドキドキしていれば心は休まらないことでしょう。

しかし運動プログラムを終えた後、安静時の心拍数が低下したそうです。
体がしっかりリラックスモードに入れていると言えます。

どうしても体が休まらないなら、運動をしたほうが良いです。

運動プログラム後、抑うつが緩和された

運動は抑うつにも効果的です。
運動プログラムを終えた後、抑うつが緩和されました。

悲しい感情や気分の落ち込み、恐怖や孤独感などが解消されたそうです。

その3.16週間の運動がストレス耐性を作った

運動は慢性ストレス状態から解放するだけでなく、ストレス耐性を鍛えてくれます。

アメリカのテキサス大学オースティン校の実験では、16週間の運動でストレスに対して強くなったそうです。

実験の対象者
  • サンプル数:41人
  • 男性   :38人
  • 女性   :3人
  • 平均年齢 :35.7歳

なお、実験の対象者はテキサス州オースティンの消防署に勤めている消防士です。

実験の対象者は2つのグループにわけられます。

  • 運動
  • 非運動

運動グループのみ、運動を実施します。

運動プログラム
  • 実施期間  :16週間
  • 実施回数  :週4回
  • 1セッション:40分

実施された運動はローイングエルゴメーターで漕ぐというもの。
ローイングエルゴメーターとは、水上ボートの漕ぐ動きを陸上で再現した機械です。

運動プログラムを終えた後、あるストレス課題が出題されました。
消防のリアルなシュミレーション訓練です。
しかも、自身が現場司令官であるというシナリオ。
シュミレーションとは言え、人命がかかっているのでストレスがかかることでしょう。

実験の結果、運動グループはストレス課題に対してストレスの耐性が見られました。
非運動グループよりもストレス反応が弱いです。

運動グループのストレス反応
  • 心拍数が低い
  • 血圧が低い
  • 不安が少ない

16週間の運動はストレス耐性を強化しました!
困難に直面しても冷静に対処できることでしょう。

まとめ

このストレス社会を生きていくためには、運動は欠かせません。
どんなスキルを身に着けようがストレスに弱ければ、力を発揮できないことでしょう。

運動をすることで、慢性ストレスから解放され困難にも動じることが少なくなります。
5分の運動でもストレスが解消されるそうです。

しかし、ストレス耐性まで鍛えたければ週5回20〜30分の運動をしたいところ。
継続的に運動をすることで脳は変化し、ストレスに対して強くなります。

もちろん、面倒に感じるでしょう。
ですが、ストレスによる病気や離職のリスクを減らせるなら安いものだと思いませんか?

ぜひ、楽しんで運動に取り組んでください:)

脳を鍛えるには運動しかない!最新科学でわかった脳細胞の増やし方

タイトルとURLをコピーしました