なぜ、ADHDはインターネットにハマりやすいのか?【多動・衝動優勢型】

アイキャッチADHD(注意欠陥・多動性障害)
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ADHDはインターネットにハマりやすいです。
とくに、多動・衝動優勢型ADHDにその傾向が見られます。

もし、あなたが多動・衝動優勢型ADHDであればSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)やオンラインゲームに費やす時間は長いでしょう。

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混合型も当てはまりそう

多動・衝動優勢型がインターネットにハマりやすいという調査データがいくつかあります。

また、多動・衝動優勢型ADHDがインターネットにハマる理由についても考えてみました。

多動・衝動優勢型ADHDはインターネットに依存しやすい

ADHDは3種類あると言われています。

ADHDの種類
  • 不注意優勢型
  • 多動・衝動優勢型
  • 混合型

この中でも多動・衝動優勢型はインターネットにハマる傾向です。
つまり、インターネットに依存しやすいということ。

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ちなみに、不注意優勢型もADHDではない人よりインターネット依存傾向です

それでは、多動・衝動優勢型がインターネットにハマりやすいと言える3つの調査データを紹介します。

調査1.1週間で47時間インターネットをする人は衝動性が強い

韓国のソウルで実施された調査では、インターネット依存症の人は衝動性が強かったそうです。

調査の対象者
  • インターネット依存症:27人
  • 健康な人      :27人
  • 性別        :男性
  • 平均年齢      :24〜25歳

集められたインターネット依存症の人は、インターネットに費やす時間が非常に長いです。

インターネットの平均使用時間
  • 1週間あたり:47.61時間

なお、インターネットに費やされた時間の殆どがオンラインゲームだったそうです。

調査の結果、インターネット依存症の人は健康な人と比較してある特徴がありました。

インターネット依存症の人の特徴
  • 衝動性が強い
  • 抑うつが大きい
  • 不安が大きい

インターネット依存症であれば、ADHDやうつ病を併発している可能性が高いと言えます。

調査2.衝動性が強ければソーシャルメディアに依存する

トルコのフィラット大学で実施された調査によると、衝動性が強ければソーシャルメディアに依存するそうです。

ソーシャルメディアとは、SNSなどネットで相互コミュニケーションできるサイトやアプリのこと。

調査の対象者
  • サンプル数:307人
  • 男性   :46.6%
  • 女性   :53.4%
  • 年齢   :18〜27歳

なお、調査の対象者は全員大学生とのこと。

調査の結果、衝動性が強まるほどソーシャルメディアの使用頻度が高まったそうです。

強い衝動性は孤独感を予測する

衝動性はソーシャルメディアの使用頻度と相関しています。

しかしそれだけでなく、強い衝動性は孤独感とも関連がありました。
衝動性が強ければ、孤独感も強まるそうです。

言い換えると、ソーシャルメディアの使用頻度が高まれば孤独感が増します。

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孤独を紛らわせるために、ソーシャルメディアに依存してしまうかもしれない

調査3.インターネット依存症であれば脳の抑制機能が弱くなる

CNS spectrumsという学術雑誌に掲載された調査によると、インターネット依存症であれば脳の抑制機能が弱かったそうです。

調査の対象者
  • インターネット依存症:11人
  • 健康な人      :9人
  • 性別        :男性
  • 平均年齢      :23〜24歳

こちらの調査でもインターネット依存症であれば、衝動性が強いという結果が出ています。

それだけでなく、インターネット依存症の人は通常時における脳の活動にも特徴が見られました。

  • 眼窩前頭皮質の代謝活動が高い

眼窩前頭皮質が活発すぎると抑制機能が弱くなる

眼窩前頭皮質は抑制機能と関わりがあり、衝動性のコントロールを担っていると言えます。
この眼窩前頭皮質の活動が低いと、抑制機能が弱くなるそうです。

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眼窩前頭皮質の代謝活動が高いことは、良いことでは?

しかし、眼窩前頭皮質が活発すぎるのも問題です。
抑止機能が逆に弱くなってしまいます。

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脳の不思議

なぜ、多動・衝動優勢型ADHDはインターネットにハマるのか?

多動・衝動優勢型ADHDはインターネットにハマる傾向といえます。

では、なぜそのような傾向なのか?
次のような理由が考えられます。

  • ストレスの解消
  • 孤独感の緩和
  • 全能感を味わえる
  • 刺激で溢れている
  • インターネットにハマると衝動的になる

その1.ストレスの解消

ADHDは二次障害としてストレスを抱えやすいです。
そのため、万年お腹を壊したり、睡眠障害を併発しています。

インターネットは手っ取り早くストレスを解消できることでしょう。
ストレスが大きい分、どっぷりインターネット漬けの生活を送ってしまいます。

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そして、引きこもりになってしまう

普通の方はスポーツなどで、ストレス発散できると思います。

しかし、ADHDは協調運動が苦手など出来ないことだらけです。
その点、ゲームは確実にストレスを解消してくれます。

その2.孤独感の緩和

ADHDは人間関係を構築することが苦手です。
とくに、多動・衝動優勢型はカッとなって人と衝突することが多いでしょう。

現に、インターネット依存症の人は孤独感が強い傾向が出ています。
孤独感を緩和する手段として、インターネットを使用するということ。

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友達いなくてもSNSで誰かと繋がれる

ソーシャルメディアは孤独感と抑うつを助長する

ただし、ソーシャルメディアは孤独感と抑うつを助長することがわかっています。

同年代のキラキラツイートを見て自尊心が傷つき、孤独感や抑うつは悪化するでしょう。

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バーチャルな世界に閉じこもると、社会的にも孤立する

その3.全能感を味わえる

ADHDは普通の人と同じことができません。
環境に適応できずに、退学や退職を繰り返し自己無力感を何度も味わっています。

とくに、多動・衝動性優勢型ADHDは気が短く行動力が高いです。
思い立ったら深く考えず、すぐ行動に移してしまいます。
結果、待っているのは何者にもなれないという絶望感です。

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現実と向き合う気力もだんだん失われる

現に、インターネット依存症の人は自尊心と自己効力感が低い傾向です。
自己効力感とは、自分に自信があり物事を遂行できると認知している自己意識のこと。

しかし、オンラインゲームの世界では思い通りです。
まるで、自分が世界の主役になったかのような全能感を味わえます。

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俺TUEEE!

その4.刺激で溢れている

ADHDはドーパミンという脳の神経伝達物質が不足しています。
ドーパミンはやる気や快感の源です。

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集中困難なのは、ドーパミンの分泌が足りていないせい

ドーパミンを分泌する方法はいくつかあります。
その方法の一つが刺激的な体験をするということ。

多動・衝動性というのは、高い刺激を求めるため発生します。
そのため、破壊的な行動をとったり薬物やアルコール、ギャンブルなどに依存しやすいです。

インターネットも高い刺激をもたらします。
例えば暴力的なオンラインゲームは高刺激と言えるでしょう。

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不注意優勢型は高刺激が苦手な傾向です

その5.インターネットにハマると衝動的になる

多動・衝動性優勢型だから、インターネットにハマったのではなく、インターネットにハマったから衝動的になったとも言えます。

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因果関係が逆のパターン

インターネット依存症の人は脳の抑制を司る機能が弱いです。
脳というのは経験を繰り返すことで強化されたり弱化したりします。

つまり、インターネットにハマったことで脳の抑制機能が弱くなり衝動性が増したということ。
インターネットはすぐに、快感を得ることができます。
我慢する能力が低下しても不思議ではありません。

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数ヶ月かけて脳は変化する!

まとめ

多動・衝動性優勢型ADHDであれば、インターネットにハマりやすいです。
もちろん、多動・衝動性優勢型ほどではないにしても不注意優勢型にも当てはまります。

どちらにせよ、インターネットとの関わり方は、しっかり考えなければなりません。
インターネットの世界に没入してしまうと社会的孤立は促進されてしまいます。

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