がんは体を徐々に蝕み、死に至らしめる恐ろしい病気です。
とくに、60歳を超えるとがんを患う確率は高くなります。
しかし、若い方も安心できません。
生活習慣の乱れや強いストレスによって免疫力が低下すれば、がんを患うこともあります。

生活習慣が整っていてもタバコは、がんを誘発する
もちろん、早期発見・早期治療できれば助かる確率は高くなるでしょう。
しかしそもそも、がんにならない方が良いです。
実は緑地には免疫力を高める効果があります。
緑地は免疫力を高める
緑地とは、公園や庭、森林といった緑が溢れる場所のこと。
実は緑地に訪れると免疫力は高まります。
NK細胞(ナチュラルキラー)と呼ばれるリンパ球が活性化・増殖するそうです。

NK細胞は、みんなの体内に存在している
NK細胞は、がんやウィルスの感染を防ぐ役割を持っています。
つまり、NK細胞が活性化・増殖すれば免疫力は高まったと言えるでしょう。
NK細胞はがんやウィルスの感染を防ぐ
NK細胞は免役の要。
がんやウィルスの感染を防いでくれます。
ナチュラルキラー(生まれついての殺し屋)と名付けられた通り、がん細胞やウィルス感染細胞を退治しまくってくれます。
しかも、NK細胞は他の免疫細胞に比べ、攻撃力がハンパないです。
その攻撃力の高さから、がんの治療にも使われています。

圧倒的、駆逐能力!!
緑地はがんの死亡率を低下させる
緑地にはがんの死亡率を低下させる力があります。
アメリカで実施された108,630人の女性を対象にしたコホート研究では、家の近所に緑地があれば、がんの死亡率が低下したそうです。
家から半径250m以内にある累積平均緑度が多ければ、がんによる死亡率が大きく異なりました。
累積平均緑度が上位20%の方は下位20%の方に比べ、がんの死亡率が41%低かったそうです。

家の近くに公園がある方は有利
緑地はNK細胞を活性化・増殖させる
なぜ、緑地にはがんの死亡率を低下させる力があるのか。
大きい理由の一つとして、NK細胞が挙げられるでしょう。
緑地はNK細胞を活性化・増殖させます。
日本の長野県飯山市にある森林地帯で実施された実験によると、森林浴を行うことでNK細胞の活性化と増殖が確認できたそうです。
実験の対象者は、森林地帯に2泊3日の旅行をしました。
旅行中は森林浴をするなど、自然とふれあっていたそうです。
- 1日目:森林地帯を約2時間、2.5km歩いた
- 2日目:午前と午後に森林地帯を約2時間、2.5km歩いた
実験の結果、森林浴により体内にあるNK細胞の活性化と増殖が見られました。
森林浴でNK細胞が活性化した
森林浴はNK細胞を活性化させます。
次の画像は活性化しているNK細胞の割合です。
棒グラフが高いほど、NK細胞が活性化しているということ。
- 赤の矢印:旅行前
- 青の矢印:旅行1日目
- 緑の矢印:旅行2日目
森林浴をしたことで、大幅にNK細胞が活性化しました!
NK細胞が活性化するほど、免疫力は高まります。

もう、がんやウィルスは怖くない!
森林浴でNK細胞が増殖した
森林浴はNK細胞を活性化させるだけでなく、数も増やします。
次の画像はNK細胞の数です。
棒グラフが高いほど、NK細胞が多いということ。
- 赤の矢印:旅行前
- 青の矢印:旅行1日目
- 緑の矢印:旅行2日目
森林浴によって、NK細胞の数も大幅に増殖しました!
もちろん、NK細胞の数が多ければ免疫力は高まります。
森林浴の効果は7日間続く
この森林浴の効果は、一時的なものかと言うとそうではありません。
なんと、7日間に渡って効果があるそうです。
つまり、緑が多い自然公園に週1回、訪れるだけで免疫力が高まるということ。

最低週1回、大きめの緑地に行きたい
市内観光ではNK細胞は活性化・増殖しない
ちなみに、市内観光ではNK細胞は活性化・増殖しなかったそうです。
緑が少ない殺風景な公園では、NK細胞は活性化・増殖しないということ。
少し足を伸ばして、緑が多い自然公園に行きましょう。
そうすることで、免疫力は高まります。
まとめ
免疫力を高めるには、緑地へ訪問することです。
森林浴にはNK細胞を活性化・増殖させる力があります。
週1回、大きめの自然公園に行くことで、がんやウィルスなど重大な病気のリスクを防げるでしょう。
また、緑地には免疫力を高めるだけでなく脳を鍛えたりストレスを解消する力もあります。
つまり、緑地へ訪問することはメリットだらけということ。
ぜひ、緑地まで足を伸ばして下さい:)