なぜ、ADHDはゲームにハマりやすいのか?【不注意優勢型】

アイキャッチADHD(注意欠陥・多動性障害)
この記事は約7分で読めます。

不注意優勢型ADHDはゲームにハマりやすい傾向です。
それは数多くの調査で明らかになっています。

もし、あなたが不注意優勢型ADHDであればゲームを好んでいる確率は高いでしょう。

ブレイブ
ブレイブ

ギクッ…!

では、不注意優勢型ADHDがゲームにハマりやすいという4つの調査データを紹介したいと思います。
また、不注意優勢型ADHDがゲームにハマる4つの理由も考えてみました。

不注意優勢型ADHDはゲームに依存しやすい

ADHDは3種類あると言われています。

ADHDの種類
  • 不注意優勢型
  • 多動・衝動優勢型
  • 混合型

この中でも、不注意優勢型はゲームにハマる傾向です。
つまり、ゲームに依存しやすいということ。

まずは、不注意優勢型がゲームにハマりやすい4つの調査データを紹介します。

調査1.ゲームを1日1時間以上する人は不注意の症状が強い

アメリカのバーモント州で実施された調査では、ゲームをする人ほど不注意の症状が強いそうです。

実験の対象者
  • サンプル数:72名
  • 男性   :31人
  • 女性   :41人
  • 平均年齢 :15.3歳

調査時点で、ADHDと診断されているのは2名のみとのこと。

ADHDや不注意の症状が強い人
  • 1日1時間以上ネットゲームや端末ゲームをする人

調査時点では、ADHDの診断が下りていない人が殆どです。
しかし、ゲームをする人ほどADHDや不注意の症状が見られました。

なお、多動・衝動性に関しては、ゲームと相関が見られませんでした。

1日1時間以上ゲームする人は成績が低い

ちなみに、ゲームのプレイ時間は学力と相関が見られました。

ネットゲームや端末ゲームを1日一時間以上する人は成績が低い傾向です。
テレビやネットのみであれば、成績低下とまで言えません。

ブレイブ
ブレイブ

テレビやネットの利用時間と成績に統計的な有意差はなかった

ただし、統計的に有意差はないとはいえ、ネットの時間が増えれば成績は低くなる傾向でした。

調査2.不注意優勢型ADHDはゲーム障害になりやすい

スイスで実施された調査では、不注意優勢型ADHDはゲーム障害になりやすいそうです。

ゲーム障害とは、ゲームにハマりすぎて日常生活に支障をきたす障害のこと。

  • 欠席や欠勤が多い
  • 家に引きこもる
  • 昼夜逆転の生活
  • 何よりもゲームを優先する

ゲーム障害になると、退学や失業を招きます。
さらには、健康を害してしまうでしょう。

ブレイブ
ブレイブ

社会から孤立してしまう

若いスイス人男性5,067人を調査したところ、不注意優勢型ADHDとゲーム障害は関連が見られました。

20歳時点で不注意優勢型ADHD

25歳時点でゲーム障害を抱えやすい

20歳時点でゲーム障害

25歳時点で不注意優勢型ADHDを抱えやすい

調査3.ゲームのプレイ時間は不注意が強い因子である

イギリスのスタフォードシャー大学の調査でも、同様に不注意とゲームの関連が見られました。

ゲームのプレイ時間が長い人は、 ADHDの不注意症状が高いです。

実験の対象者
  • サンプル数:205人
  • 男性   :100人
  • 女性   :105人
  • 平均年齢 :27.4歳

実験の対象者は、週に1時間以上ゲームをプレイした人が集められました。

そして、ADHD自己報告スケール(ASRS)というADHD症状を数値化できるアンケートに答えさせられます。

成人ADHD自己報告スケール(ASRS)
  • 不注意スケール
  • 多動・衝動スケール

その結果、不注意スケールが高ければ、ゲームのプレイ時間も長い傾向でした。

ブレイブ
ブレイブ

不注意とゲームは繋がりが強い

調査4.不注意優勢型ADHDはゲームやネットに没入しやすい

韓国のソウルで実施された調査では、不注意優勢型ADHDはゲームやネットに没入しやすいそうです。

没入とは、我を忘れてアニメやドラマなどにのめり込む様子のこと。

ブレイブ
ブレイブ

一度ハマると過集中に陥りやすい

多動・衝動優勢型にも没入傾向は見られました。
しかし、没入傾向の高さで言うと不注意優勢型の方が高かったです。

没入傾向が高ければ、寝食を忘れてゲームにハマってしまうでしょう。
不健康な生活を送りやすいと言えます。

なぜ、不注意優勢型ADHDはゲームにハマるのか?

不注意優勢型ADHDはゲームにハマる傾向といえます。

では、なぜそのような傾向なのか?
こういった理由が考えられます。

  • ストレスの解消
  • 全能感を味わえる
  • すぐに楽しめる
  • ゲームにハマると不注意になる

その1.ストレスの解消

ADHDは二次障害としてストレスを抱えやすいです。
そのため、万年お腹を壊したり、睡眠障害を併発しています。

ゲームは手っ取り早くストレスを解消できる手段となります。
ストレスが大きい分、長時間ゲームをプレイしてしまうでしょう。

ブレイブ
ブレイブ

私も幼少期はゲームばかりしていた

普通の方はスポーツなどで、ストレス発散できると思います。

しかし、ADHDは協調運動が苦手など出来ないことだらけです。
その点、ゲームは確実にストレスを解消してくれます。

その2.全能感を味わえる

とくに、不注意優勢型ADHDは自尊心が低い傾向です。

なにをやってもダメ。
度重なる失敗と後悔。
否定的な出来事ばかり思い出す。

ブレイブ
ブレイブ

自分は何も出来ない存在だと思い込む

現実世界はツラく厳しいです。

しかし、ゲームという仮想の世界はどうでしょう。
自分が神になったかのような全能感を味わえます。

ブレイブ
ブレイブ

ゲームの中では主役を演じられる

ゲームの世界へ逃避することで、低い自尊心を保つことができます。

その3.すぐに楽しめる

ADHDは遅延報酬を待てません。
遅延報酬とは、時間を掛けて得られる報酬のこと。

遅延報酬を予測できれば、目先の欲望に目がくらむことはないでしょう。
また、困難に直面しても乗り越えられます。

ブレイブ
ブレイブ

もう少し我慢すれば、成功したのにって何回もある

ADHDは辛抱できません。
即時報酬に走ります。

その点、ゲームはすぐに楽しめることでしょう。

その4.ゲームにハマると不注意になる

不注意優勢型だから、ゲームにハマったのではなく、ゲームにハマったから不注意になったとも言えます。

ブレイブ
ブレイブ

因果関係が逆のパターン

ゲーム障害になるほど、ゲームにハマると離脱症状が起きます。
離脱症状とは、ゲームがないと落ち着かずイライラしたり不安になる症状です。

離脱症状は、ADHDの不注意症状と近いと言えます。

ブレイブ
ブレイブ

ゲームの続きが気になって注意が散漫になる

まとめ

不注意優勢型ADHDであればゲームにハマりやすいです。
ゲーム障害にならないように、ほどほどのプレイを心がけましょう。
社会から孤立するだけでなく健康も害してしまいます。

タイトルとURLをコピーしました