どうしても細部が気になってしまう厄介なこだわりグセ。
ときには、そのこだわりが大きな成果を上げることがあります。
しかし、殆どの場合で他者から評価されません。

こだわりグセのせいで対人関係のトラブルを招くことも
どうやら、こだわりグセを切り離すには運動が効果的のようです。
こだわりグセは常同行動
冷静になって客観的に考えてみましょう。
そのこだわりは必要ですか?

落ち着いて深呼吸しましょう
恐らく殆ど不要なハズです。
でも、どうしてもやめられないですよね。
気になってしまいますよね。

予定外の変更をされると凄いストレスを感じる
同じ行動を繰り返す反復的行動。
毎回、無意味な行動にこだわる儀式的行動。
これらは、常同行動と呼ばれるものです。
読んで字の如く、常に同じ行動を取ろうとする様を常同行動と言います。
常同行動はASD(自閉症スペクトラム障害)に、よく見られる傾向です。
もちろん、こだわりグセがあるからといってASDとは言えません。

あくまで傾向です
しかし、ASDが常同行動を持ち合わせていることが多いのは事実です。
そして、多くの実験でASDの常同行動は運動の介入により減少しています。
15分運動するだけで常同行動が減った
テキサス州立大学サンマルコス校の実験では、15分間の運動でASDの常同行動が減ったそうです。
なお、薬物療法は受けていないとのこと。
次の画像は、常同行動の数をグラフにしたもの。

棒グラフが小さければ、常同行動は少ないということです。
運動の介入により、常同行動が大きく減っていることがわかります。
低強度の運動10分でも常同行動は減った
ラトガーズ・ニュージャージー州立大学の実験でも、運動によりASDの常同行動は減ったそうです。
4つの運動条件が試されました。
とくに、効果があったのが低強度10分の運動です。
低強度は最大心拍数の50〜60%ほどで、高強度は最大心拍数の70〜85%ほど。
低強度10分が最も常同行動を減らした
ラトガーズ・ニュージャージー州立大学の実験では、低強度10分の運動がベストでした。
逆に、高強度20分の運動は常同行動の増加傾向が見られています。
ただし、年齢や体格によって、常同行動を減らすために有効な運動量は違います。
全ての人に低強度10分の運動がベストとは言えません。

では、どのくらい運動すればいいでしょうか?
人それぞれ年齢や体格差が違うので、一概に言えません。
しかし、セロトニンが分泌される程度の運動であれば効果はあるハズです。
常同行動の原因の一つは、セロトニン不足と言われています。
セロトニンとは脳の神経伝達物質の一つで、精神を安定させる働きをします。

セロトニンが正常に分泌されていれば、気分が落ち着く
セロトニンの分泌にはリズム運動が効果的です。
リズム運動とは1・2、1・2と繰り返される反復的な運動のこと。
例えば、ジョギングやラジオ体操はリズム運動と言えます。
リズム運動であれば、セロトニンが分泌されるため、常同行動に効果があると思われます。

気持ちいいと感じる運動を心がけましょう
まとめ
社会に出ると、こだわりグセが非常に厄介です。
実益がないことに、こだわっていると評価もされず本人が辛いだけ。
こだわりグセでストレスを感じたなら、軽く運動をしてみましょう。
気分は落ち着いてくると思います。
それに、一拍おいた方が冷静になれます。
なんとか、無益なこだわりグセを解消しましょう。
悪い習慣は運動という習慣で上書きすること。
そうすれば、生きやすくなっていくハズです。