ADHDは注意散漫で、なかなか集中できません。
一つのタスクをこなすのにも一苦労。

集中するって難しい
どうしても集中できない日もあるでしょう。
そんなときは、運動すると良いです。
運動には注意散漫なADHDの集中力を高める効果があります。
ADHD:運動でパフォーマンスが30.52%アップ
PLOS ONEという学術雑誌に掲載された実験によると、運動はADHDの集中力を高める効果があるそうです。
運動はADHDのパフォーマンスを向上させます。
なんと運動をしなかったADHDに比べ、運動をしたADHDはパフォーマンスが30.52%も高かったのです。

棒グラフが小さければ、パフォーマンスが高いという意味となります。
- 緑の棒グラフ:運動をしたADHD
- 赤の棒グラフ:運動をしたADHDではない人
- 青の棒グラフ:運動をしなかったADHD
- 黄の棒グラフ:運動をしなかったADHDではない人
青の棒グラフより緑の棒グラフの方が小さいです。
運動によりADHDのパフォーマンスが上がったということ。
集中力が上がったと言えます。

どうしても集中できないなら、運動は効果的!
なお、実験の対象者は10〜16歳です。
ADHDは投薬治療を行っていないとのこと。
では、どういったパフォーマンス比較と運動が行われたのか補足します。
プリンスオブペルシャでパフォーマンス比較
実験では、プリンスオブペルシャという有名なレトロゲームが使われました。

伝説のレトロゲーム
パフォーマンス比較は、用意された18のタスクを早くこなせるかというもの。
例えば、アイテムを見つけろとか、湖を見つけろといったタスクが用意されました。
ただし、ゲームプレイの前に半分のグループは運動をさせられます。
この運動のあるなしが、パフォーマンスに影響を与えました。
5分間のランニングで効果あり
運動をしなかったADHDに比べ、運動をしたADHDはパフォーマンスが30.52%も高かったです。
実施された運動は、激しめの5分間ランニング。
途中休憩なしです。

5分なら全力疾走できそう
ADHDは運動をしたほうがパフォーマンスが良い
ADHDはセロトニンやドーパミンなどの分泌が悪いと言われています。
しかし、ADHDは激しめの運動することで、セロトニンやドーパミンなどが分泌されて、ちょうどいい覚醒状態になるようです。

眠っている脳を運動によって叩き起こす
ADHDではない人は運動するとパフォーマンスが下がる
ADHDではない人は、激しめの運動は逆にパフォーマンスを下げるようです。
一般的に、運動は認知に良い影響を与えると言われています。
ただ、ADHDではない人にとって、激しすぎる運動は集中力を低下させるようです。
ADHD:運動中は集中力が高い
もう一つ、ADHDが運動で集中力がアップした事例を紹介します。
Frontiers in Psychologyという学術雑誌に掲載された実験によると、運動中のADHDは通常時より集中力が高くなるそうです。

ADHDは、運動中の方が集中力が高い
実施されたのは、CATA(Conners継続的聴覚テスト)という聴覚テスト。
座った状態と運動中の2回、検査が行われました。
その結果、ADHDは運動中の方がパフォーマンスが高かったのです。

- 赤の矢印:ADHD
- 青の矢印:ADHDではない人
矢印が右肩下がりであれば、運動によって集中力がアップしたということです。
運動によりADHDは処理速度と聞き逃し率が改善
赤の矢印は右肩下がりになっています。
ADHDに運動は効果があったということです。
なお、運動はルームランナーで5km/hのペースで歩いたそうです。

集中したければ体を動かそう
また、ADHDの71%は投薬治療を行っていたとのこと。
コンサータなど飲まれている方にも、運動は効果があると思います。
ADHDではない人は運動中のパフォーマンスが悪い
青の矢印は右肩上がりになっています。
ADHDではない人は運動によって集中力を下げたということです。
まとめ
ADHDは頭にモヤがかかって集中できない日も多いでしょう。
その辛さ痛いほどにわかります。
どうしても集中できなければ、体を動かしましょう。
思いっきり体を動かすと、脳が覚醒してきます。
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