赤い服を着ていると攻撃的に見える

アイキャッチ色彩療法(カラーセラピー)
この記事は約7分で読めます。

服の色は、印象を変える力があります。

黒い服を着ていれば、ワルく見えるそうです。
コーネル大学の研究では、黒いユニフォームを着たチームは、多くのペナルティを取られていることを発見しました。

ブレイブ
ブレイブ

黒は攻撃的な印象が強くなる

実は、赤も同じく攻撃的な印象を強める効果があります。

赤い服は攻撃的な印象を与える

オーストリアにあるウィーン大学の実験で、服の色が及ぼす印象への影響を調査されました。

物理的な接触のあるコンタクトスポーツで、赤いユニフォームを着ていると攻撃的で優勢に見えるそうです。

しかも、全く同じシチュエーションでも、赤を着ていると攻撃的で優勢に見えます。
ポーズや構図、背景が、全く同じだったとしてもです。

ブレイブ
ブレイブ

赤い服を着ているだけで、攻撃的な印象を与える

また、赤だけでなく、同時に青や緑のユニフォームについても調べられています。

緑のユニフォームは、公平に見える効果がありました。

ブレイブ
ブレイブ

緑は、平和な印象を与える

ユニフォームの色が印象を変える

選手と選手が争っている写真があるとします。

勝負は拮抗していて、どちらが勝ってもおかしくありません。
そこで、片方の選手のユニフォームを赤ペンで塗りつぶしてみましょう。

すると、赤ペンで塗られた選手は、攻撃的で優勢に見えてきます。

ブレイブ
ブレイブ

全く同じ写真でも、ユニフォームの色が違えば印象が変わる

これを実際に行ったのが、ウィーン大学の実験です。

もちろん、赤ペンなどではなくパソコンで巧妙に加工されています。
全く同じ写真をユニフォームの色だけ変えて造られました。

ブレイブ
ブレイブ

ユニフォームの色だけ変わったのに、ガラリと印象が変わる

簡単に、実験の詳細と結果について話していきます。

実験の対象者

実験の対象者は、スポーツに携わっている194名の学生。
平均年齢は21〜23歳ぐらいです。

  • 男性:115名
  • 女性:79名

1対1の格闘技の写真

実験の対象者には、あるスポーツの写真を見せられます。

あるスポーツとは、次の3つです。

  • ボクシング
  • テコンドー
  • レスリング
ブレイブ
ブレイブ

全て、1対1の格闘技

選ばれた写真は、勝負が拮抗しています。
ようは、どちらが勝ってもおかしくない写真です。

ブレイブ
ブレイブ

一方的ではなく、いい勝負をしている写真

勝負が拮抗している写真を見て、攻撃的・公平的・優勢といったことをジャッジします。

ブレイブ
ブレイブ

どちらが攻撃的に見えるか?

108枚の写真をジャッジする

ただし、写真には加工が施されます。

選手のユニフォームには色が着色されました。
色は青・赤・緑の3色です。

ブレイブ
ブレイブ

選手のユニフォームの色だけ加工された

1枚の写真から、合計6パターンが出来上がります。

  • 赤 vs 青
  • 赤 vs 緑
  • 青 vs 赤
  • 青 vs 緑
  • 緑 vs 赤
  • 緑 vs 青

実験の対象者は、6パターンの写真を全部見て、それぞれに評価を下したそうです。

また、実験には18種類の写真が用意されたので、合計108枚の写真が実験に使用されました。

ブレイブ
ブレイブ

6パターン x 18種類

なお、使用された写真は2012年のロンドンオリンピックの写真だそうです。

青・赤・緑のユニフォームで印象は異なった

実験の結果、青・赤・緑のユニフォームで、印象(攻撃的・公平的・優勢)は異なったという結果が出ました。

次の画像は、印象(攻撃的・公平的・優勢)を棒グラフにしたもの。

「ボクシング・テコンドー・レスリング」ー比較ー「攻撃的・公平的・優勢」
出典: The Effect of Uniform Color on Judging Athletes’ Aggressiveness, Fairness, and Chance of Winning

棒グラフに波があるのがわかります。
波が大きければ、ユニフォームの色が印象に大きく影響を与えたということ。

とくに、赤(濃い棒グラフ)の攻撃的や優勢といったポイントが高いです。
次に、緑(白の棒グラフ)の公平性が目立ちます。

ブレイブ
ブレイブ

今回の実験では、青に突出したものは見当たらず

赤いユニフォームは攻撃的・優勢に見える

ボクシングでは、圧倒的に赤が攻撃的で優勢に見えています。
青と緑に大差をつけました。

そして、レスリングも同じく、赤は攻撃的・優勢に見える傾向です。

ブレイブ
ブレイブ

赤いユニフォームは、支配的とも言えます

ただし、テコンドーだけ他の色と大きい差を生んでいません。
統計的に有意差は認められなかったそうです。

仮説として、テコンドーは赤の面積が足りなかった可能性があります。

ブレイブ
ブレイブ

テコンドーは、ヘッドギアと胸の防具以外は白です

しかし、後ほど紹介するミュンスター大学の実験では、テコンドーでも赤が優勢になっています。
ミュンスター大学の実験は、画像ではなく動画です。

赤いユニフォームは公平性が低い

赤いユニフォームには、もう一つ特徴があります。

それは、公平性が低いこと。

ブレイブ
ブレイブ

正々堂々と戦っているように見えない

赤いユニフォームを着て、反則をするとオーバーに見られることでしょう。

ウィーン大学の別の実験では、赤を着ていたプレイヤーに対して、審判から厳し目のファウルが出されたそうです。
公平性が低くなっていると言えます。

緑のユニフォームは公平である

緑のユニフォームは、全体的に公平性が高かったです。

赤よりは確実に、公平だと言えます。

ブレイブ
ブレイブ

緑はスポーツマンシップ的

ただし、赤に比べ弱い印象を与える可能性も高いです。

テコンドーは動画だと赤は攻撃的

ドイツのミュンスター大学の実験でも、赤いユニフォームは攻撃的に見えたそうです。

しかも、ウィーン大学の実験で、大差が生まれなかったテコンドーで、再現されています。
ウィーン大学の実験は、静止画の比較でした。

それに対し、ミュンスター大学の実験は動画です。

ブレイブ
ブレイブ

動画だと、より赤が攻撃的に見える

しかも、テコンドーの動画を判断したのは素人ではなく、プロのレフェリーです。

赤いユニフォームは知覚的バイアスがかかる

赤いユニフォームは知覚的バイアスがかかるそうです。

知覚的バイアスとは、感じ取ったことに偏りが生まれること。
例えば、赤は他の色よりも攻撃的に見えます。

ブレイブ
ブレイブ

ウィーン大学の実験では、赤は攻撃的で優勢に見えていましたね

ミュンスター大学の実験では、赤いユニフォームを着ているとレフェリーからの評価も変わることを明らかにしました。

赤の知覚的バイアスによって、テコンドーの取得ポイントに差が生まれたのです。

実験の対象者

実験の対象者は、プロのレフェリー42名。
平均年齢は29.31歳です。

  • 男性:29名
  • 女性:13名

レフェリーの経験は、平均8.02年のベテランとなります。

赤vs青のスパーリング

レフェリーには、テコンドーのスパーリングの動画が見せられます。
赤いユニフォームvs青いユニフォームです。

ブレイブ
ブレイブ

スパーリングの相手は、同レベルとのこと

レフェリーは、スパーリングの動画を数本見せられたそうです。
そして、採点を行うように指示されました。

ブレイブ
ブレイブ

赤は何ポイント?青は何ポイント?

ただし、レフェリーに見せられた動画は、加工されています。

選手のユニフォームの色を変更したバージョンも見せられたそうです。

  • オリジナル:赤 vs 青
  • リバース :青 vs 赤

ユニフォームの色以外は変更されていません。
それ以外は、同じ動画です。

赤いユニフォームは取得ポイントが多い

実験の結果、赤いユニフォームの方が取得ポイントが多くなりました。

赤の知覚的バイアス
出典: When the Referee Sees Red . . .

赤枠で囲っているのが赤いユニフォームで、青枠で囲っているのが青いユニフォームです。
棒グラフが高いほど、取得ポイントが高いという意味となります。

ブレイブ
ブレイブ

赤いユニフォームを着ると、取得ポイントが高くなった

左のCompetitors A(赤枠)とCompetitors A(青枠)は、同一人物です。

同一人物なのに、ユニフォームの色を変更しただけで、取得ポイントが変わってしまいました。

ブレイブ
ブレイブ

赤の知覚的バイアスが発生した

赤は良くも悪くも攻撃的に見えてしまうと言えます。

まとめ

赤には知覚的なバイアスがあります。

他の色よりも攻撃的な印象を与えやすい色です。
赤い服を着て、暴れたりすると悪い印象が強く残るでしょう。

ただ、赤は魅力を高める色でもあります。
TPOに合わせて、赤い服を使い分けましょう。

タイトルとURLをコピーしました